建築保存再生論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築保存再生論
科目番号 0041 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 配付プリント
担当教員 松岡 高弘

到達目標

1.歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できる。
2.保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できる。
3.歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明でき、日本と外国の保存再生の考えを相違を説明できる。歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できる。歴史的建造物の保存に係る法的制度の変遷を説明できない。
評価項目2保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明でき、日本と外国との相違を説明できる。保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できる。保存再生の事例から保存再生の意味や方法を説明できない。
評価項目3歴史的建造物を活用していくことの意義をまちづくりのなかで説明できる。歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できる。 歴史的建造物を活用していくことの意義を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2

教育方法等

概要:
今日、歴史的建造物の改修やそれを利用した空間の創造に関わる事例が増しており、歴史的建造物の保存再生は、その社会的な役割が重要なものとして強く認識される傾向にある。但し、その方法は多様であり、保存再生の考えの違いにより生じているのであろうが、保存再生を行うということは、歴史遺産の継承という基本を踏まえて創意されなければならない。
 本科目では、明治時代から行われている歴史的建造物の保存修復に関わる法的制度の変遷について理解でき、日本・海外の保存再生の事例を通して、保存再生における様々な問題点を把握し、保存再生の意味を理解し、保存再生を説明できることを目標とする。そして、歴史的建造物をまちづくりにおける歴史的・文化的資源として考えていくことができることも目標とする。
 本科目は、重要文化財等の歴史的建造物の保存修理工事を担当した教員が、その経験から得られた知見を活かしつつ、歴史的建造物の保存再生等に関する特徴等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方と授業内容・方法:
配付プリントを用いて講義を行う。定期試験70%、2つのレポート30%で成績を評価する。この科目は学修単位のため、事前・事後学習としてレポートを実施する。 
注意点:
日本建築史・西洋建築史・近代建築史で習得した内容は基礎的知識となる。予習をして授業に臨むこと。2つのレポートは、授業で紹介した日本と外国における保存再生の事例以外の事例を調査してまとめるものである。事例における保存再生の特色や工夫等を図面や写真等を用いて解りやすくまとめているか、を評価する。

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
後期
1週 文化財保護の変遷(1) 日本における明治から昭和戦前期までの文化財保護行政の変化を説明できる。
2週 文化財保護の変遷(2) 日本の文化財保護法の移り変わりを理解し、主要な変更点を説明できる。
3週 文化財保護の変遷(3) 遺産に関する主要な国際的な条約の内容を理解し、日本と外国における保存に対する考え方の相違を説明できる。
4週 文化財保護の変遷(4) イギリスと中国における文化財保護の在り方を説明できる。
5週 歴史的建造物の保存再生(1) 近代建築の保存再生の事例をとおして、その考え方や方法を説明できる。
6週 歴史的建造物の保存再生(2) 民家の保存再生の事例をとおして、その考え方や方法を説明できる。
7週 歴史的建造物の保存再生(3) 社寺建築の保存再生の事例から建築の変化を説明できる。
8週 歴史的建造物の保存再生(4) 日本における第2次世界大戦後の建築の保存運動の事例をとおして現代建築の保存の意味を説明できる。
9週 歴史的建造物の保存再生(5) 外国における第2次世界大戦後の建築の保存再生の意味を説明できる。
10週 保存再生の事例(1) 登録有形文化財建造物の活用の方法を説明できる。
11週 保存再生の事例(2) 土木遺産の活用の方法を説明できる。
12週 保存再生の事例(3) 日本とヨーロッパの駅舎の活用の特徴を説明できる。
13週 保存再生の事例(4) ヨーロッパにおける中世の街並み保存再生の考え方を説明できる。
14週 保存再生の方法 保存再生の様々な方法を理解し、その方法の相違の意味を説明できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000