課題研究Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 課題研究Ⅱ
科目番号 3C001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(応用化学コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 配布プリント
担当教員 出口 智昭,藤本 大輔

到達目標

1.化学や生物に関する専門に関連した課題に対して,課題の内容を理解して研究計画を設定できる.
2.課題に対してグループで文献調査,議論等を行い研究を遂行できる.
3.研究成果をポスター及びレポートにまとめて発表できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1課題の内容を正確に理解し,適切な研究計画を設定できる.課題の内容を理解し,研究計画を設定できる.課題の内容が理計画も設定できない.
評価項目2課題に対してグループで文献調査,議論等を的確に行い自発的に研究を遂行できる.課題に対してグループで文献調査,議論等を行い研究を遂行できる課題に対してグループで文献調査,議論等を行い研究を遂行できるない
評価項目3研究成果を分かりやすくポスター及びレポートに正確にまとめて発表できる.研究成果をポスター及びレポートにまとめて発表できる.研究成果をポスター及びレポートにまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年時の課題研究Ⅰにおいて修得した基本的な研究の遂行方法を基にして,化学や生物の専門分野に関する課題につい て,教員の指導を受けながらグループで自発的に研究を行う.研究の目的を設定し,研究計画をたて研究を進め,成果を まとめる一連の流れを通じて,問題解決能力を養う.また,研究はグループで行うためリーダーシップ力やチームワーク 力についても修得する.課題は前半と後半で2つのテーマを設定する.そのうち1つはISO人材育成を目指し,PDCAサイ クルやISOの基本概念を理解することを目指して,食品安全マネジメントシステムであるISO22000に関するテーマで研 究を行う.
研究活動を進めるためにICTを活用した様々な情報収集が必要となる.このため情報セキュリティの基礎についても学 習する.
「ISO対応」「K-SEC対応」
SDGs:9産業と技術革新の基盤をつくろう に対応
授業の進め方・方法:
コースの学生を数名の班に分け,与えられたテーマについて各班で目的を設定して,研究を行う.文献調査等を行い,各自 で得られた内容について班で議論し,最終的な成果を発表及びレポートで報告する.研究課題は2つ設定して,研究を行う.
成績は,小テスト,発表,レポート,相互評価の合計が60点以上で合格とする.
注意点:
自主的に研究を進める意思を持ち,自発的に進めること.他人の意見もよく聞き,議論できること.
情報セキュリティ教育に関する小テストを実施する。
発表とレポート、相互評価の評価基準については、各担当のガイダンス時に説明する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス シラバスの内容を理解し,本科目の概要が理解できること.
2週 情報セキュリティ教育(1) 情報セキュリティの概要と技術、対策について説明でき ること.
3週 情報セキュリティ教育(2) 事例に基づき、情報インシデントの対策について考え ることができること
4週 研究課題①の設定 課題の内容を理解し,研究の目的を立てることができ ること.
5週 研究計画 研究の内容を理解して計画を立てることができること.
6週 研究活動 研究を実施できること.
7週 発表会資料作成 研究成果をまとめ,発表用資料の作成ができること.
8週 成果発表会 研究成果をプロジェクターを用いて発表できること.
4thQ
9週 レポート作成 研究成果をレポートにまとめることができること.
10週 研究課題②の設定および計画 課題研究後半の概要説明.IOSの継続改善の手法として 利用されるPDCAおよびISO22000の衛生管理の基本と なるHACCPの概要について理解する.
11週 研究活動 PDCAおよびHACCPに対する与えられた課題に対して検討する.
12週 研究活動 班でテーマ食品を設定し,HACCPを構築する.
13週 発表資料作成 HACCPの構築及び発表会の資料作成を行う.
14週 成果発表会 研究成果をプロジェクターを用いて発表できること.
15週 レポート作成 研究成果をレポートにまとめることができること.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3後1,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13
他者の意見を聞き合意形成することができる。3後1,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13
合意形成のために会話を成立させることができる。3後6,後7,後10,後11,後12,後13
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3後6,後7,後11,後12,後13
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後6,後7,後10,後11,後12,後13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後6,後7,後10,後11,後12,後13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後6,後7,後10,後11,後12,後13
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後2,後3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後2,後3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後8,後9,後14,後15
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3後5,後6,後7,後11,後12,後13
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3後5,後6,後7,後11,後12,後13
目標の実現に向けて計画ができる。3後1,後5,後10
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3後5,後6,後7,後11,後12,後13
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3後5,後6,後7,後11,後12,後13
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3後6,後7,後11,後12,後13
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3後6,後7,後11,後12,後13
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3後6,後7,後11,後12,後13
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3後6,後7,後11,後12
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3後6,後7,後11,後12
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3後6,後7,後11,後12
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3後6,後7,後11,後12

評価割合

小テスト発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合1030100500100
基礎的能力0000000
専門的能力1030100500100
分野横断的能力0000000