概要:
生命現象を基盤に立脚した新旧のバイオテクノロジーは現代において必須の教養である。
生物化学では生命現象の理解を化学(分子)の立場から目指す。
本科目は以下に挙げるSDGs(Sustainable Development Goals)に関連するものである。:No.9 産業と技術革新の基盤をつくろう
授業の進め方・方法:
講義形式にて授業を進めます。
適宜小テストを実施し、学習内容の定着をはかります。
復習にあたって、シラバス内の「週ごとの到達目標」、「モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標」を活用すると良いでしょう。
注意点:
成績評価は中間試験と期末試験を平均し、全体の90%とします。
残りの10%は生体分子に関する演習課題を提出してもらい、評価を与えて成績として加えます。
以上の詳細は別途資料を用いて1回目授業で説明します。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
本科目の履修目的と概要を把握する。原核生物、真核生物の違いが説明できる。
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2週 |
生体物質と細胞(生物の体をつくる細胞) |
細胞内小器官の構造とはたらきについて説明できる。
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3週 |
生体物質と細胞(生物の体をつくる細胞) |
タンパク質、核酸、多糖、脂質の構成が説明できる。
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4週 |
生体物質と細胞(生体膜のはたらきと構造) |
生体物質にとって重要な弱い結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用)の化学を説明できる。
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5週 |
生体物質と細胞(生体膜のはたらきと構造) |
脂質の機能をあげることができる。脂肪酸の構造を説明できる。トリアシルグリセロールの構造・反応を説明できる。
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6週 |
生体物質と細胞(生体膜のはたらきと構造) |
リン脂質がつくるミセル、脂質二重層について説明できる。生体膜の化学的性質を説明できる。
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7週 |
生体物質と細胞(生体膜のはたらきと構造) |
生体膜の物質輸送について説明できる。生体膜の性質(全透性、半透性)を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
テスト返却と解説 生命現象を支えるタンパク質(生命現象とタンパク質) |
中間テストの範囲で理解不足のあった部分を学び直すこと。タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質の生命活動の中心であることを説明できる。
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10週 |
生命現象を支えるタンパク質(生命現象とタンパク質) |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。
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11週 |
生命現象を支えるタンパク質(タンパク質の構造、タンパク質の立体構造とはたらき) |
タンパク質の立体構造(一次・二次・三次・四次構造)について説明できる。
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12週 |
生命現象を支えるタンパク質(酵素としてはたらくタンパク質) |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。
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13週 |
生命現象を支えるタンパク質(酵素としてはたらくタンパク質) |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。
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14週 |
生命現象を支えるタンパク質(酵素としてはたらくタンパク質) |
補酵素や補因子のはたらきを説明できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
期末テストの範囲で理解不足のあった部分を学び直すこと。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 4 | 後3,後4 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 後5,後6,後7 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 後9 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 後9,後10,後11 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 4 | 後11 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 後12 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 後13,後14 |