化学工学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 化学工学
科目番号 0038 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(応用化学コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 化学工学会監修、多田 豊編「化学工学」改訂第3版ー解説と演習ー
担当教員 劉 丹

到達目標

1.流れの物質収支の計算ができる。化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる
2.管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流体の流れの状態(層流・乱流)の判断ができる
3.流れのエネルギー収支とエネルギー損失の計算ができる。流れの動力の計算ができる
4.伝熱、総括伝熱係数について理解し、関係する計算ができる
5.熱交換器について理解し、熱交換に関する計算ができる                         

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1流れの物質収支の計算が正しくできる。化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算が正しくできる流れの物質収支の計算ができる。化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる流れの物質収支の計算ができない。化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができない
評価項目2管径と流速・流量・レイノルズ数の計算が正しくできる、流体の流れの状態(層流・乱流)の判断が正しくできる。流れのエネルギー収支とエネルギー損失、流れの動力の計算が正しくできる。管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができる、流体の流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。流れのエネルギー収支とエネルギー損失、流れの動力の計算ができる。管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができる、流体の流れの状態(層流・乱流)の判断ができない。流れのエネルギー収支とエネルギー損失、流れの動力の計算ができない。
評価項目3伝熱と熱交換器について正しく理解し、関係する計算が正しくできる伝熱と熱交換器について理解し、関係する計算ができる伝熱と熱交換器について理解できない、関係する計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学プロセスの単位操作を習得し、化学反応操作を定量的に表現するための物質収支について理解する。また、流体の流動状態についての判断、流動する際のエネルギ収支―やエネルギ―損失、流体流動の動力について理解し、計算することができる。伝熱と熱交換器について理解し、計算することができる。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし、1回の授業ごとに授業内容のまとめ、練習問題を課す。
注意点:
化学工学の基礎、物理化学の知識をしっかり復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 流体が流れる際の物質収支 流体が流れる際の物質収支ができる
2週 化学反応を伴わない場合のプロセスの物質収支の計算 化学反応を伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる
3週 化学反応を伴う場合のプロセスの物質収支の計算 化学反応を伴う場合のプロセスの物質収支の計算ができる
4週 管径と流速・流量・レイノルズ数の計算 管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができる
5週 流体の流れの状態(層流・乱流)について レイノルズ数によって、流体の流れの状態(層流・乱流)の判断ができる
6週 非円管形の相当直径、層流と乱流の速度分布 非円管形の相当直径を求めることができる、層流と乱流の速度分布について理解する
7週 ベルヌイの式、エネルギ―収支 ベルヌイの式について理解し、計算ができる
8週 中間テスト
2ndQ
9週 fanning摩擦係数、Moodyチャート、直管、管継手、バルブ類による輸送中のエネルギー損失 fanning摩擦係数、Moodyチャート、直管、管継手、バルブ類による輸送中のエネルギー損失について計算ができる
10週 流体輸送の動力 流体輸送の動力の計算ができる
11週 伝熱(熱移動)、伝導伝熱 伝熱(熱移動)について理解し、伝導伝熱の計算ができる。
12週 対流(境膜)伝熱、総括伝熱係数 対流伝熱について理解し、総括伝熱係数を求めることができる
13週 黒体、放射伝熱 黒体について理解する。放射伝熱の計算ができる
14週 熱交換器、並流式と向流式 熱交換器について理解する。並流式と向流式について理解する。
15週 熱交換器の計算 熱交換器の計算ができる
16週 期末テスト 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。4
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。4
流れの物質収支の計算ができる。4
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。4
流体輸送の動力の計算ができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000