流体工学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 流体工学
科目番号 5E018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(エネルギーコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 配布資料(プリント)
担当教員 高木 智士

到達目標

1.流体に関する基本的なパラメータを理解できる。
2.静止流体についての各種原理を理解できる。
3.流れにつての定理や法則を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1流体に関する基本的なパラメータを理解でき,説明できる。流体に関する基本的なパラメータを理解できる。流体に関する基本的なパラメータを理解できない。
評価項目2静止流体についての各種原理を理解でき,説明できる。静止流体についての各種原理を理解できる。静止流体についての各種原理を理解できない。
評価項目3流れにつての定理や法則を理解でき,説明できる。流れにつての定理や法則を理解できる。流れにつての定理や法則を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
水や空気の流れは我々の生活に密接に関係しており,流体に関する工学分野は広範囲にわたっている。たとえば,ポンプ,水車,送風機などの流体機械,内燃機関やタービンなどの作動ガスの運動,作動する液やガスを取り扱う化学機械などにおいて流体工学の理論は応用されている。本科目は,流体に関する各種原理や定理,法則について学習する。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし,ある程度学習した時点でレポート(計算演習)を提出する。
注意点:
低学年で学んだ基礎数学および微分・積分が必要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 流体力学の性質 流体力学の性質を理解することができる。
2週 密度,比重量,比重 密度,比重量,比重を理解することができる 。
3週 圧力 絶対圧,ゲージ圧,真空圧,静水の圧力と深さの関係を理解することができる 。
4週 パスカルの原理 パスカルの原理を理解し,静止流体の圧力変化を求めることができる
5週 静止流体の圧力変化に関する計算演習 パスカルの原理を用いて,静止流体の圧力変化に関する基礎的な計算を行うことができる。
6週 浮力とアルキメデスの原理 浮力とアルキメデスの原理を理解することができる。
7週 浮力とアルキメデスの原理に関する計算演習 アルキメデスの原理を用いて,浮力に関する基礎的な計算を行うことができる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 答案返却と解説 試験範囲までの,静止流体の圧力変化や浮力についての基礎的な計算を行うことができる。
10週 流れの運動 流れの運動を理解することができる。
11週 流線,流れの道筋,流管 流線,流れの道筋,流管を理解することができる 。
12週 連続の式 一次元流れの連続の式を理解することができる。
13週 ベルヌーイの定理・トリチェリの定理 ベルヌーイの定理・トリチェリの定理を理解することができる。
14週 ベルヌーイの定理を用いた計算演習 ベルヌーイの定理を用いて,基礎的な計算問題の解を求めることができる。
15週 【前期期末試験】
16週 テスト返却と解説 試験範囲までの,流体に関する基礎的な計算を行うことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。4前1,前2
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。4前3
パスカルの原理を説明できる。4前4
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。4前4
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。4前5
物体に作用する浮力を計算できる。4前6,前7
定常流と非定常流の違いを説明できる。4前10
流線と流管の定義を説明できる。4前11
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。4前12
ベルヌーイの式を理解し、流体の諸問題に適用できる。4前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000