高齢者福祉論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 高齢者福祉論
科目番号 3M003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(メカニクスコース) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 適宜プリントを配布する/参考文献については授業中に紹介する
担当教員 藤原 ひとみ

到達目標

1.高齢社会の進展とその影響について理解し、今後の課題と対策について説明できる。
2.高齢期における身体状況や家庭状況の変化を理解し、高齢者の生活とニーズについて説明できる。
3.福祉分野における建築・情報・メカニクスの活用と、高齢者や障害者を含めた社会的弱者の生活を支える仕組みについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1高齢社会の進展とその影響について理解し、今後の課題と対策について年代や数値を用いて詳細に説明できる。高齢社会の進展とその影響について理解し、今後の課題と対策について説明できる。高齢社会の進展とその影響について理解できず、今後の課題と対策について説明できない。
評価項目2高齢期における身体状況や家庭状況の変化を理解し、高齢者の生活とニーズについて実例を挙げながら詳細に説明できる。高齢期における身体状況や家庭状況の変化を理解し、高齢者の生活とニーズについて説明できる。高齢期における身体状況や家庭状況の変化を理解できず、高齢者の生活とニーズについて説明できない。
評価項目3福祉分野における最先端技術の活用と、社会的弱者の生活を支える仕組みについて、詳細に説明できる。福祉分野における最先端技術の活用と、社会的弱者の生活を支える仕組みについて説明できる。福祉分野における最先端技術の活用と、社会的弱者の生活を支える仕組みについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
先進国の中でもトップレベルの高齢化率を誇る日本において高齢者福祉が重要であることは言うまでもない。高齢化の進展は今後も予測されており今後の社会においてはあらゆる分野において高齢者や障害者に対応した福祉的な視点の導入が重要となる。
建築は勿論のこと、ITやメカニクスにおいても、福祉や医療分野への応用が期待されおり、高齢者や障害者の生活を支援する仕組みとして、高齢者や障害者が生活しやすい居住環境、分かりやすい情報システム、介護ロボットに代表される福祉機器の開発などが求められている。これらを開発・整備するためには高齢者や障害者などの社会的弱者の現状や幅広い福祉分野の知識・理解が必要不可欠である。
そこで本授業では、高齢者への基本的理解を深めると共に、高齢者や障害者の身体的特性を把握し、高齢者や障害者を含めた社会的弱者を取り巻く福祉的課題を総合的に学ぶことで、自身の専門分野を福祉分野に応用する素地を養う。
本科目は、SDGsの目標11.住み続けられるまちづくりをに関連する。
授業の進め方・方法:
板書・座学を中心に行うが、一部演習として、ワークショップや、体験キットを利用した社会的弱者体験を行い社会的弱者への理解を深める。ワークショップや社会的弱者体験はグループに分かれて行う。成績評価は試験70%(後期中間試験、後期末試験併せて)に加え、ワークショップや社会的弱者体験を行った際の成果物などを30%で評価する。
注意点:
高齢者を含めた社会的弱者を取り巻く施策や環境について身近なこととしてとらえ、主体的に講義に参加することを望む。社会的弱者の支援制度については様々なメディアを通じて最新の情報を入手すること。常に視野を広く持ち、社会的弱者の問題を自らの専門と関連付けて考察できるようになることを期待する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 高齢期の暮らし 高齢期をイメージし、様々な高齢者像があることを説明することができる。
2週 高齢社会の到来と社会の対応1 高齢者社会の現状と影響について説明できる
3週 高齢社会の到来と社会の対応2 高齢社会における課題とその対策について説明できる
4週 高齢者の生活とニーズ 高齢者の健康状態と社会活動について説明できる
5週 社会的弱者の生活とニーズ 社会的弱者の経済・家庭状況について説明できる
6週 社会的弱者の生活を体験する1
社会的弱者に対して配慮すべき事項を説明できる。
7週 高齢者・障害者の心身の特徴 高齢者・障害者の心身の特徴
8週 中間テスト
2ndQ
9週 社会的弱者の生活を体験する2 社会的弱者に対して配慮すべき事項を身体能力や日常生活を例に説明できる。
10週 社会的弱者の生活を体験する3 社会的弱者に対して配慮すべき事項を移動行動や日常生活を例に説明できる。
11週 社会的弱者の生活を支える仕組み1 社会福祉の基本的な理念と福祉サービスについて説明できる。
12週 社会的弱者の生活を支える仕組み2 社会的弱者が利用しやすいシステムや機器を計画する際に配慮すべき事項が説明できる。
13週 社会的弱者の生活を支える仕組み3 社会的弱者の生きがいづくりと社会参加の意義について説明できる
14週 これからの福祉 福祉の今後の動向と福祉分野における建築・情報・メカニクスの活用について説明できる。
15週 期末テスト 期末テスト
16週 総括 総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000015045
専門的能力0000000
分野横断的能力4000015055