概要:
本科目は.機械設計は機械要素,材力学・熱力学・水力学・材料学・機械工作法・機械製図を総合して産業に有益な価値の創造を計画するものであり,5年間の工学教育の総復習兼仕上げとして行うものである.そこで本科目では,カタログ調査・設計計算・機械製図・図書類作成という実習を交えながらアイデアを機能的・経済的に妥当性のある機械図面として具現化するものでことを目的とする.本科目では,1)仕様書の理解とアイデア創造,2)アイデアの具現化に必要な機構や材料の選定,3)機械装置の動かし方やエネルギー供給方法の決定,4)アイデアの具現化としてのポンチ絵の作成,5)CADによる考案機械装置の概念図の3次元図の作成,6)設計検討として,作成した3次元図のCAD図と設計仕様書の比較,7)CADによるJIS B 0001(機械製図),JIS B 3402( CAD 機械製図)に準拠した生産用図面の作成,8)設計した機械装置のコスト計算について学ぶ.
授業の進め方・方法:
前期は資料による講義・説明を行い,演習の形でポンチ絵やタイミングチャータ,モータ選定などの設計図書作成を行う.後期ではCAD(Slid Works)を使用して製図作業を行う.
注意点:
5年次までに修得した機械工学の専門科目の知識を有すること,CADの操作方法(3次元図作成,2次元図作成)に習熟しておくことが望ましい.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 4 | 前14,前15,前16 |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | 前14,前15,前16 |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 4 | 前14,前15,前16 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | 前14,前15,前16 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | 前3,前14,前15,前16 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | 前3,前14,前15,前16 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | 前14,後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
分野横断的能力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 前1,前2,前3,後4,後15,後16 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 前13,後4,後15,後16 |