情報処理システム

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理システム
科目番号 3I009 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 情報セキュリティマネジメント合格教本 ; 岡嶋 裕史著/技術評論社、必要に応じてK-SEC「高学年共通教材」「高学年分野別教材」を参照します。
担当教員 松野 良信

到達目標

1.情報セキュリティの基礎・管理・対策・関連法規の内容を理解し、説明できる
2.ネットワークとデータベースの内容を理解し、説明できる
3.経営とセキュアシステムの内容を理解し、説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報セキュリティの基礎・管理・対策・関連法規の内容を理解し、周辺の知識とともに説明できる。情報セキュリティの基礎・管理・対策・関連法規の内容を理解し説明できる。情報セキュリティの基礎・管理・対策・関連法規の内容を理解しておらず、説明できない。
評価項目2ネットワークとデータベースの内容を理解し、周辺の知識とともに説明できる。ネットワークとデータベースの内容を理解し、説明できる。ネットワークとデータベースの内容を理解しておらず、説明できない。
評価項目3経営とセキュアシステムの内容を理解し、周辺の知識とともに説明できる。経営とセキュアシステムの内容を理解し、説明できる。経営とセキュアシステムの内容を理解しておらず、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 情報処理システムは「情報セキュリティ」に注目しながら、1~3 年の情報関連科目のまとめや4・5 年で学ぶ情報関連科目のガイダンス的な授業です。この授業では情報セキュリティを中心に、情報技術に関する基本的な知識を幅広く習得することを目指します。授業内容は、情報処理技術者試験の中の情報セキュリティマネジメント試験で出題される内容の一部に対応しています。
授業の進め方・方法:
 講義を主体とし、コンピュータ演習なども実施します。
注意点:
 1~3年の情報系科目を理解していることが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
情報セキュリティ基礎1
情報セキュリティとは何か説明できる
情報資産・脅威・脆弱性について理解し、説明できる
サイバー攻撃手法について理解し、説明できる
2週 情報セキュリティ基礎2 暗号について理解し、説明できる
認証について理解し、説明できる
3週 情報セキュリティ管理1 リスク分析について理解し、説明できる
セキュリティポリシについて理解し、説明できる
各種管理策について理解し、説明できる
4週 情報セキュリティ管理2 CSIRTについて理解し、説明できる
システム監査について理解し、説明できる
5週 情報セキュリティ対策1 マルウェア対策について理解し、説明できる
不正アクセス対策について理解し、説明できる
6週 情報セキュリティ対策2 情報漏えい対策について理解し、説明できる
アクセス管理について理解し、説明できる
7週 演習1 情報セキュリティの基礎・管理・対策に関する演習を行う
8週 中間試験
4thQ
9週 情報セキュリティ関連法規1 知的財産権と個人情報の保護について理解し、説明できる
セキュリティ関連法規について理解し、説明できる
10週 情報セキュリティ関連法規2 その他の法規やガイドラインについて理解し、説明できる
11週 ネットワークとデータベース1 ネットワークについて理解し、説明できる
12週 ネットワークとデータベース2 データベースについて理解し、説明できる
13週 経営とセキュアシステム1 システム戦略と構成要素について理解し、説明できる
セキュリティシステム戦略について理解し、説明できる
14週 経営とセキュアシステム2
演習2
プロジェクトマネジメントについて理解し、説明できる
企業の活動と統治について理解し、説明できる
情報セキュリティ関連法規・ネットワークとデータベース・経営とセキュアシステムに関する演習を行う
15週 学年末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。3後1
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。3後1
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。2後1
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。2後1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。2後1
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3後1
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。2後1
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2前10
計算機工学基数が異なる数の間で相互に変換できる。3前13
基本的な論理演算を行うことができる。2前13
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。3後2
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。2後2
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。2後3
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。2後5,後6,後7,後11,後12
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。2後5,後6,後7,後11,後12
集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。2後5,後6,後7,後11,後12
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。2後5,後6,後7,後11,後12
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後13,後14
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。2後13,後14
プロジェクト管理の必要性について説明できる。2後3,後4,後7,後13,後14
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。2後13,後14
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。2後12,後13,後14
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。1後5
情報通信ネットワークローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2後10
インターネットの概念を説明できる。2後10
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
基本的な暗号化技術について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4後12
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3000010040
専門的能力4000020060
分野横断的能力0000000