離散数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 離散数学Ⅱ
科目番号 4I006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 「工学のための離散数学」黒澤馨 / 数理工学社
担当教員 松野 哲也

到達目標

1.グラフについて説明できる.
2.代数系について説明できる.
3.確率について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グラフについて内容をよく理解し応用できる.グラフについて内容を理解できる.グラフについて説明できない.
評価項目2代数系について内容をよく理解し応用できる.代数系について内容を理解できる.代数系について説明できない.
評価項目3確率について内容をよく理解し応用できる.確率について内容を理解できる.確率について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報工学の基礎の一つである離散数学を学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義主体で授業が行われる.離散数学の様々な概念を理解し,応用力を身に付けることを目指す.
注意点:
抽象的な内容が多い.常に自分の言葉で内容を説明することを試みること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 整数の基本的概念 整数の基本的概念を説明できる.
2週 最大公約数とユークリッドの互除法 ユークリッドの互除法アルゴリズムを理解し,計算を実行できる.
3週 拡張ユークリッドの互除法 拡張ユークリッドの互除法を実行できる.
4週 1/a mod nの求め方 拡張ユークリッドの互除法を利用して 1/a mod n を求めることができる.
5週 フェルマーの小定理 フェルマーの小定理を理解し,関連する計算を実行できる.
6週 代数系および群について 代数系および群の概念を説明できる.
7週 群の応用 図形の対称性と群の考え方の関係を説明できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 環について 環の概念を説明できる
10週 体について 体の概念を説明できる.
11週 有限体(ガロア体) 有限体(ガロア体)の概念を説明できる.
12週 RSA公開暗号 RSA公開暗号の仕組みを説明できる.
13週 数え上げ,順列,組み合わせ.重複順列,重複組み合わせ
状態の数え方を説明できる.
順列,組み合わせ.重複順列,重複組み合わせに関する計算ができる.
14週 条件付き確率
ベイズの定理
条件付き確率およびベイズの定理の意味を理解し関連する計算を実行できる.
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報数学・情報理論離散数学に関する知識をアルゴリズムの設計、解析に利用することができる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後12,後13,後14
その他の学習内容基本的な暗号化技術について説明できる。4後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000