概要:
電気回路Ⅰでは直流回路全般および交流回路の概念と算出法など,電子系専門科目の根幹とも言える入門部分を履修した.本講義では,電気回路Ⅰの理解をさらに深めるための演習を適宣交えつつ,より一般性と実用性の高い交流回路網の概念を中心に学ぶ.
本科目は,SDGsの17の目標のうち「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」に関連している.
授業の進め方・方法:
講義を中心に行う.必要に応じて演習の時間やレポート課題を課す.各個人の予習と復習を強く望む.
注意点:
電気回路Ⅰの内容を理解していること.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
枝電流法、閉路電流法 |
枝電流法および閉路電流法を用いた交流回路の計算ができる.
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2週 |
接続点法、重ねの理 |
接続点法,重ねの理を用いた交流回路の計算ができる.
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3週 |
テブナンの定理、ノートンの定理1
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テブナンの定理およびノートンの定理についての説明できる.
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4週 |
テブナンの定理、ノートンの定理2 |
テブナンの定理、ノートンの定理を用いて回路計算ができる.
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5週 |
ミルマンの定理、相反の定理 |
ミルマンの定理,相反の定理について理解し,交流回路計算に適用できる。
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6週 |
最大電力供給定理 |
最大電力供給定理について理解し,回路計算に適用できる.
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7週 |
相互誘導結合回路の計算 |
相互誘導結合回路の概念について理解し,相互インダクタンスについて説明できる.
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
テスト返却と解説,第8週までの授業のまとめ |
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10週 |
相互誘導結合回路の等価回路と回路計算 |
相互誘導結合回路の等価回路を描くことができ,回路計算ができる.
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11週 |
Z行列とY行列 |
Z行列とY行列を計算でき,回路解析に適用できる.
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12週 |
F行列 |
F行列を計算でき,回路解析に適用できる.
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13週 |
三相交流回路の基礎 |
三相交流について説明でき,簡単な回路計算ができる.
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14週 |
発電および電気エネルギーと環境問題 |
火力,水力,原子力発電などの原理を理解し,主要設備について説明できる.電気エネルギーと環境問題の関わりについて簡単に説明できる.
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説,第15週までの授業のまとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前11,前12,前13 |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前11,前12,前13 |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 前1,前2 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前11,前12,前13 |
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。 | 3 | 前2 |
網目電流法を用いて回路の計算ができる。 | 3 | 前1 |
節点電位法を用いて回路の計算ができる。 | 3 | 前2 |
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。 | 3 | 前3,前4 |
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。 | 3 | 前7,前10 |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 3 | 前6 |
電力 | 水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。 | 3 | 前14 |
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。 | 3 | 前14 |
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。 | 3 | 前14 |
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。 | 3 | 前14 |
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。 | 3 | 前14 |
情報系分野 | その他の学習内容 | オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。 | 4 | 前1,前2 |