到達目標
1.スロースキャンコンピュータを用いて、計算機工学をはじめとするコンピュータアーキテクチャや周辺機器についての理解を深めること。
2.マイクロプロセッサやインターフェースを搭載したボードマイコンと各種の機器を用いて、マシン語レベルのプログラミングを行い機器の制御ができること。
3.情報セキュリティに関する基礎技術を用いて、情報セキュリティの防御について理解を深めること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | スロースキャンコンピュータとコンピュータアーキテクチャの関係が理解でき、コンピュータの5 大装置や、現代のコンピュータの進歩について説明ができる。 | スロースキャンコンピュータとコンピュータアーキテクチャの関係が理解できる。 | スロースキャンコンピュータとコンピュータアーキテクチャの関係が理解できない。 |
評価項目2 | マシン語レベルのプログラミングができ、ボードマイコンを用いた各種外部インターフェースの制御ができる。 | マシン語レベルのプログラミングができ、ボードマイコンを用いた簡単な入出力の制御ができる。 | マシン語レベルのプログラミングができず、ボードマイコンを用いた簡単な入出力の制御ができない。 |
評価項目3 | 情報セキュリティに関する基礎技術を駆使して、各種の情報セキュリティの防御策について説明できるとともに防御策を講じることができる。 | 情報セキュリティに関する基礎技術を活用できるとともに情報セキュリティの防御について説明できる。 | 情報セキュリティに関する基礎技術を用いた情報セキュリティの防御について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
4年次の電子工学実験Ⅱ・Ⅲでは、主にパルス回路技術、マイクロプロセッサによる機器の制御技術について、実験・実習を行う。したがって、電気回路、電子回路、論理回路、計算機工学、プログラミング、情報処理基礎などの幅広い専門科目を理解しておく必要がある。また、逆に実験・実習を通じて、これらの科目の理解をより深めることになる。
また、情報セキュリティの基礎技術を習得し活用できるようになる。
授業の進め方・方法:
実際の電気回路、電子回路、論理回路、ボードマイコン、パーソナルコンピュータなどを操作し、実験・実習を行う。
注意点:
得られた実験・実習の結果を含む、テーマ毎のレポートにより評価する。理論的な現象・動作の実験による検証と理解、実験の結果の分析・考察、ならびにそれらをまとめたレポートのわかりやすさの程度を評価する。基本的にレポート作成は授業時間外に行う。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
マイクロプロセッサの復習と概要 |
現在のコンピュータの基本となるマイクロプロセッサの仕組みについて、非常に簡単なコンピュータを例として理解できること。
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2週 |
スロースキャンコンピュータ |
通常は観測することの困難な、マイクロプロセッサのレジスタ類等の内容が観測可能なスロースキャンコンピュータを用いて、マイクロプロセッサの動作を理解すること。
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3週 |
スロースキャンコンピュータ |
マイクロプロセッサに応じたプログラムの作成と実行ができること。実行時に、各種レジスタ類 の状態を逐次観測し、作成したプログラムの動作の確認と、マイクロプロセッサ内部でのデータの動きを理解すること。
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4週 |
アセンブラとマシン語の復習と概要 |
Z80アセンブラとマシン語の関係や、Z80アセンブラによるプログラム作成とアセンブラプログラムからマシン語プログラムへの変換について理解できること。
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5週 |
ボードマイコンの概要 |
実験に用いるZ80 マイクロプロセッサを用いたボードマイコンについて、その概要と操作等について理解すること。 ボードマイコンの上でZ80 のプログラムの記入及び実行ができること。
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6週 |
ボードマイコン:入出力 |
マイクロプロセッサのポートを用いて、周辺機器から入力した値を処理して他の周辺機器に出力するプログラムの作成と実行ができること。 マイクロプロセッサのポートを用いて周辺機器と入出力し、チャタリング防止機能を含むカウンタのプログラムの作成と実行ができること。
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7週 |
ボードマイコン:機械語のプログラムで時間の測定 |
マイクロプロセッサのポートを用いて周辺機器と入出力し、タイマー機能を含むカウンタのプログラムの作成と実行ができること。
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8週 |
ボードマイコン:実験基礎のまとめ |
ボードマイコンのテーマを通した疑問点を復習するとともに、再実験などを行い実験の理解を深める。
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2ndQ |
9週 |
ボードマイコン:アナログ入出力・ルックアップテーブを用いる処理 |
アナログ周辺機器から値を入力し、ルックアップテーブを用いたその値の処理結果をカラーLED に出力するプログラムの作成と実行ができること。
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10週 |
ボードマイコン:ステッピングモータの制御 |
出力周辺機器としたステッピングモータを制御するプログラムの作成と実行をできること。
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11週 |
ボードマイコン:順序プログラムで並列処理 |
二つの周辺機器から値を並列で入力し、処理するプログラムの設計、作成と実行ができること。
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12週 |
ボードマイコン:D/A コンバータでのこぎり波の生成 |
D/A コンバータを用いてのこぎり波の電圧を出力するプログラムの設計、作成と実行ができること。
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13週 |
ボードマイコンによる外部機器制御実験のまとめ |
全後期のテーマを通した疑問点を復習するとともに、再実験などを行い実験の理解を深める。
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14週 |
情報セキュリティ実験1 |
情報セキュリティの代表的な手法や技術について理解し、それらを利用できること。 競技型情報セキュリティのCTFについて参加可能になること。
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15週 |
情報セキュリティ実験2 |
競技型情報セキュリティのCTFに個人およびチームで取り組み、情報セキュリティの手法や技術を利活用して課題を解決できること。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野(実験・実習能力) | 電気・電子系分野(実験・実習能力) | オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 3 | 前12 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 3 | 前1 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |