到達目標
電気回路や論理回路、電子回路などで学んだ理論を、実際の回路部品によるパルス回路・オペアンプ回路等により、その動作や特性を観測・確認できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | パルス回路の動作や特性を観測・確認でき、座学で学んだ理論を活かしてレポートが作成できる。 | パルス回路の動作や特性を観測・確認できる。 | パルス回路の動作や特性を観測・確認できない。 |
評価項目2 | トランジスタ・オペアンプを用いた回路の動作や特性を観測・確認でき、座学で学んだ理論を活かしてレポートが作成できる。 | トランジスタ・オペアンプを用いた回路の動作や特性を観測・確認できる。 | トランジスタ・オペアンプを用いた回路の動作や特性を観測・確認できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
4年次の電子工学実験Ⅱでは、マイクロプロセッサによる機器の制御技術について学んだ。電子工学実験Ⅲでは、主にパルス回路・デジタル回路・トランジスタ・オペアンプを用いた実験・実習を行う。したがって、電気回路、電子回路、論理回路などを俯瞰的に理解しておく必要がある。また、逆に実験・実習を通じて、これらの科目の理解をより深めることになる。
授業の進め方・方法:
実際の電気回路、電子回路、論理回路、実習ボードなどを用いて、実験・実習を行う。特に、電源・信号発生器・オシロスコープ等の計測機器の取り扱いになれることが重要である。また、回路シミュレータを活用して、回路に慣れ親しむ機会を増やす。※FA(Factory Automation)に関わるPLC(Programmable logic controller)についても演習を行う。
注意点:
得られた実験・実習の結果を含む、テーマ毎のレポートにより評価する。理論的な現象・動作の実験による検証と理解、実験の結果の分析・考察、ならびにそれらをまとめたレポートのわかりやすさの程度を評価する。基本的にレポート作成は授業時間外に行う。※ICの抜き差しや繊細なプロービングが必要となる実験もあるため、集中して実験に取り組んでほしい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
実験の位置付けと解説 |
実際の実験に取り組む前に、この実験・実習の位置付けを理解する。また、実験の進め方やレポートの提出方法、評価方法などについて認識すること。
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2週 |
各種計測機器類の概要 |
実験で用いる計測機器類や器具類について、その操作方法を含めて、役割等を理解する。同時に、実験中の安全確保のための注意事項についても理解すること。
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3週 |
パルス・デジタル回路 |
計測器を用いたパルス・デジタル回路の基本計測ができること。
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4週 |
パルス・デジタル回路 |
各種基本ロジック回路の応答を理解できること。
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5週 |
パルス・デジタル回路 |
発振を理解できること。
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6週 |
パルス・デジタル回路 |
タイマ・フリップフロップを理解できること。
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7週 |
パルス・デジタル回路 |
カウンタ・ADCを理解できること。
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8週 |
アナログ回路 |
両電源の作り方とオペアンプの諸特性を理解できること。
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4thQ |
9週 |
アナログ回路 |
オペアンプ回路の各種演算を理解できること。
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10週 |
アナログ回路 |
オペアンプ回路の各種演算を理解できること。
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11週 |
パルス・デジタル・アナログ回路概説 |
これまで学んだ回路のつながりと計測の重要性を理解できること。
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12週 |
回路シミュレータ演習 |
コンピュータによる回路シミュレーションにより多くの回路を理解すること。
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13週 |
回路シミュレータ演習 |
コンピュータによる回路シミュレーションにより多くの回路を理解すること。
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14週 |
電子回路Ⅰ・電子回路Ⅱとの関連解説 |
電子工学実験Ⅱで学んだ知識と座学の電子回路Ⅰ・Ⅱとの関連を学び、学習する内容との連携について理解できること。
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15週 |
総まとめ |
電子回路・実験・シミュレーションの関係について説明できること。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後13 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 3 | 後1,後11,後14,後15 |
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。 | 3 | 後8,後9,後10,後12,後13 |
情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |