組み込みシステム実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 組み込みシステム実験Ⅰ
科目番号 5I004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(情報システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材
担当教員 松野 哲也,ゴーチェ ロビック

到達目標

1.電子・情報工学の知識を活用して実験できること.
2.データの整理やグラフの作成ができる.
3.レポートが適切に作成できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1電子・情報工学の知識を活用して適切かつ効率的に実験できる. 電子・情報工学の知識を活用して実験できる.電子・情報工学の知識を活用して実験できない.
評価項目2データの整理を適切かつ合理的に行い,わかりやすいグラフを作成することができる.データの整理やグラフの作成ができる.データの整理やグラフの作成ができない.
評価項目3レポートを適切な形式で作成でき,得られた結果に対する論理的考察ができる.レポートを適切に作成できる.レポートを適切に作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
マイクロコンピュータを活用した自動計測・制御実験を行う.
授業の進め方・方法:
マイクロコンピュータを活用した自動計測・制御実験を行う.
注意点:
電気回路,電子回路,プログラミングに関する基礎知識が必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1部ガイダンス:イントロダクション マイコンを用いた実験の内容を把握する.
2週 LED を光らせる. マイコンシステム(Arduino)を用いた電子回路の制御方法を理解する.
3週 スイッチを使う. マイコンを用いた電子回路の制御方法の理解を深める.
4週 LED の明るさを変える. パルス幅変調方式による D/A 変換の方法を理解する.
5週 フォトレジスタで光を検出する. マイコン内蔵の A/D 変換器によるデータ取得方法を理解する.
6週 シリアル通信. マイコンが取得したデータを PC に転送する方法を理解する.
7週 LEDの明るさを計測する. マイコンによる自動計測システムの基本形を理解する.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 第2部ガイダンス:計測と制御 オペアンプやトランジスタからなる電子回路に関する自動計測実験の内容を把握する.
10週 DAC の動作確認と LED-CdS セル系の入出力特性 マイコンに外付けした D/A コンバータの利用方法を習得する.SPI 通信の仕組みを理解する.
11週 オペアンプ回路1(バッファー) オペアンプの使用方法の基礎を理解する.
12週 オペアンプ回路2(反転増幅器) オペアンプによる反転増幅器の仕組みを理解する.
13週 オペアンプ回路3(シュミットトリガー) オペアンプによるシュミットトリガー回路の仕組みを理解する.
14週 バイポーラトランジスタの静特性 バイポーラトランジスタの静特性を理解する.
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3前2,前3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3前2
電子回路演算増幅器の特性を説明できる。3前11
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。3前11
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。3前4,前5,前6
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。3前7
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。3前5
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。3前14
オシロスコープの動作原理を説明できる。3前4
制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。4前12
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。4前1,前12
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。4前12
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4前9
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4前9
変数の概念を説明できる。4前9
データ型の概念を説明できる。4前9
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4前9
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4前9
計算機工学要求仕様に従って、標準的なプログラマブルデバイスやマイコンを用いたシステムを構成することができる。4前7
その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。4前14
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4前10
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4前7
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3前14
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3前14
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3前4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3前1
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。3前14
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3前14
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。3前11,前12,前13,前14
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3前10
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前7
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前14
ディジタルICの使用方法を習得する。3前10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000