概要:
本授業の目的は、コンピュータを用いた演習を通してコンピュータ応用技術を身につけること、ならびに情報倫理を身に付けることである。
本授業の授業目標は以下の4つである。
第1の授業目標は、プログラミングの実践的な力を付けることである。プログラミングⅡにおいて与えたプログラミング演習課題に取り組む。
第2は、オペレーティングシステムUNIXに関する知識を増やすことである。電子情報工学演習で学習したUNIXに関する内容の復習ならびに新しい内容を取り上げ,とくに、ジョブとプロセス、ジョブとプロセスに関するUNIXコマンドの使い方を理解する。
第3は、ワールドワイドウェブ(WWW:World Wide Web)のページを作成し公開することである。WWWはインターネット上の情報公開および情報探索のためのシステムである。ここではHTML(Hyper Text Markup Language)言語をもちいてウェブページを作成することを課題として与える。HTMLのソースファイルの書き方、各種タグ、画像の取り込み方、リンクの記述方法について理解する。
第4は、情報倫理について理解を深めることである。現在の情報社会のなかで、とくに留意すべきこと(例えばプライバシー、知的所有権、情報セキュリティ等)について知識を深めること。
授業の進め方・方法:
○プログラミング演習、Webページ作成は演習室でPCを使用して実施する。
○UNIXと情報倫理に関しては、解説を行った後に小テストを実施する。
○プログラミングⅡにおいて年間で30問程度のプログラミング課題を出す予定であるが、連続して開講される本科目において各自、課題に取り組む。
注意点:
情報システム演習Ⅰで学習したUNIXについて発展的内容を学習する。情報システム演習Ⅰで学習したプログラミングの発展的内容を学習する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 4 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 4 | |
変数の概念を説明できる。 | 4 | |
データ型の概念を説明できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 4 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 4 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 4 | |
情報数学・情報理論 | コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。 | 4 | |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 4 | |
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 4 | |
基本的な暗号化技術について説明できる。 | 2 | |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 4 | |
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | |
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。 | 4 | |