建築デザイン

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築デザイン
科目番号 3A012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 「建築のかたちと空間をデザインする」フランシス D.K. チン著  他適宜プリントを配付
担当教員 正木 哲

到達目標

1.建築作品の特徴、特に空間構成を当該作品の図面や資料等から読み取り、説明できる。
2.CAD・グラフィックデザインソフト・画像編集ソフト(以下CGツール)の技法を習得する。
3.CGツールを活用してデザインプレゼンテーションができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築作品の空間構成を各種図面、資料等から理解し的確に説明できる。建築作品の空間構成を各種図面、資料等から理解し説明できる。建築作品の空間構成を各種図面、資料等から理解し説明できない。
評価項目2CGツールの技法を修得し、うまく使うことができる。CGツールの技法を修得し、使うことができる。CGツールの技法を使うことができない。
評価項目3CGツールをうまく活用し、デザインプレゼンテーションを作成できる。CGツールを活用し、デザインプレゼンテーションを作成できる。CGツールを活用し、デザインプレゼンテーションを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
優れた建築物のデザインができるようになるには、優れた建築物のデザインを理解できることも重要である。そうでなければ、自ら行ったデザインがどういう風に優れているのか、人に客観的に説明することも難しいはずである。
往往にして、優れた建築作品はその空間構成に明確な論理を有している。言い換えれば、優れた建築作品はその作品に求められる性能を極めて合理的に満たしており、それらは建築物の性能や形に現れていると考えることができる。特に、建築は実態を有する人工物として生産されるものであり、最終的に一つの形を有して我々の目の前に現前すると考えられる。
そこで、この授業では、建築作品の優れた点を各種図面や資料から読み取ることで、建築デザインのデザインプロセスを学ぶと同時に、特に、空間的特徴を効果的に人に説明するためのツールの習得とプレゼンテーションを実施し、建築技術者に必要な表現力を身につけることを目的としている。具体的には、CADや3Dモデリングソフト、各種グラフィックデザインソフトまたは画像編集ソフト等の代表的なCGツールの基礎的技法を習得した上でこれを駆使し、プレゼンテーンションを作成する演習課題を行う。
 
授業の進め方・方法:
演習中心
注意点:
授業はそれぞれの項目について到達をチェックしながら進めていくが、遅れた場合、授業時間外を使って追いつくことが求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 CADの習得(1) CADの基本操作を理解する
2週 CADの習得(2) CADで図面を描ける
3週 CADの習得(3) CADで図面を描ける
4週 建築作品の分析(1) 優れた建築作品を探し出し、その作品に関する資料を収集する。
5週 建築作品の分析(2) 優れた建築作品の空間構成をまとめる。また、図面をCADでトレースする。
6週 建築作品の分析(3) 優れた建築作品の空間構成をまとめる。また、図面をCADでトレースする。
7週 3Dモデリングソフトの習得(1) 3Dモデリングソフトの基本的操作の理解と簡単なモデリング
8週 3Dモデリングソフトの習得 3Dモデリングソフトの基本的操作の理解と簡単なモデリング
4thQ
9週 グラフィックデザインソフト・画像編集ソフトの修得(1) グラフィックデザインツールの基本操作の理解
10週 グラフィックデザインソフト・画像編集ソフトの修得(2) 簡単なレイアウト作業ができるようになる。
11週 グラフィックデザインソフト・画像編集ソフトの修得(3) 画像編集ソフトの基本操作の理解と簡単な写真の加工作業ができるようになる。
12週 レイアウトデザイン(1) プレゼンテーションボードレイアウトの基本的な考え方を理解し自ら作成できる。
13週 デザインプレゼンテーションの作成(1) デザインプレゼンテーションの作成
14週 デザインプレゼンテーションの作成(2) デザインプレゼンテーションの作成・提出
15週 講評会 自作のプレゼンボードを使って建築作品の概要を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。4後1,後2,後3,後9,後10,後11,後12,後13,後14
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。3後7,後8
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。3後5,後6,後15
建築における形態(ものの形)について説明できる。4後4,後5,後6,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000