到達目標
都市を取り巻く環境の変化を理解しつつ、私たちの生活の場である都市空間のこれからの姿と、その実現を支える都市計画の枠組み・課題を説明できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 都市を取り巻く環境の変化を理解しつつ、私たちの生活の場である都市空間のこれからの姿とその実現を支える都市計画の枠組み・課題を的確かつ詳細に説明できる。 | 都市を取り巻く環境の変化を理解しつつ、私たちの生活の場である都市空間のこれからの姿とその実現を支える都市計画の枠組み・課題を説明できる。 | 都市を取り巻く環境の変化を理解しつつ、私たちの生活の場である都市空間のこれからの姿とその実現を支える都市計画の枠組み・課題を説明することができない。 |
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
人口減少時代・低成長時代を迎えた日本では、都市計画に求められる役割は変わりつつある。様々な人が集まり生活する場のこれからの姿を構想し、その実現を支える都市計画の枠組み・課題を説明できるようになること。ここが本科目でめざすところである。また、学習の過程で、都市を取り巻く多くのものとの関係で都市空間を読むことの大切さも知ってほしい。
なお、SDGsのうち、本科目では「11.住み続けられるまちづくり」に関する内容を学習する。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書と配布資料を使い講義形式で行います。
都市計画は、目の前に広がる景色全体が教科書です。問題意識や注意力をもち、日頃から景色を観察することが何より大切です。
注意点:
授業には、予習をして臨んでください。授業終了後は、各回の学習内容の定着と理解を図るため、教科書と資料を見直すよう心掛けてください。ポートフォリオとして出題するものは、予習・復習用のミニレポート(10%)です。ミニレポートの評価の観点は、初回授業で説明します。
本科目の位置付けは、以下の通りです。
(1)本科目は「都市計画」という特定領域を扱う授業です。本科目では、将来は建築の実務に就くことを想定し、都市を取り巻く環境の変化について理解するとともに、その中での都市計画の枠組みと課題を学んでほしいと考えています。
(2)都市計画・まちづくりを専攻する人にとっては、その入門編という位置づけです。このような人たちには、今後の研究・設計活動の手がかりをつかんでくれることを期待します。
(3)本科目で学習する都市計画関連制度の詳細は、5年生の「建築法規」で確認してください。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、都市と都市計画 |
本科目の目的と構成、進め方、ならびに評価方法等を知る。都市の特性、都市計画の役割、都市計画法の位置づけを説明できること。
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2週 |
都市計画法による都市計画のしくみとマスタープラン |
都市計画法による都市計画のしくみ、都市のマスタープランの役割・種類について説明できること。
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3週 |
土地利用と建築物のコントール(1) |
土地利用コントロールのしくみを説明できること。区域区分制度と開発許可制度、建築物の用途・密度・形態コントールの方法、地区スケールの計画とルールについて説明できること。
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4週 |
土地利用と建築物のコントール(2)/市街地開発事業 |
用途地域と実態としての土地利用の矛盾について理解すること。市街地開発事業の種類を知り、土地区画整理事業と市街地再開発事業について説明できること。
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5週 |
都市の住まいと住環境 |
日本における住まいと住宅政策の移り変わりについて説明できること。近隣住区論とニュータウン開発(代表的な事例の計画手法等も含む)について説明できること。住環境マネジメントの必要性を理解し、超高齢化・人口減少時代の住環境計画(郊外住宅団地,郊外戸建住宅地)について説明できること。
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6週 |
都市の機能と暮らしを支える交通計画 |
都市道路網の計画(道路の機能と段階構成、商業地・住宅地での計画等)、公共交通の計画、都市交通計画立案のための調査手法について説明できること。
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7週 |
土地利用計画、市街地開発事業をめぐる近年の話題 |
人口減少期の住まいと住環境、土地利用計画、市街地開発事業をめぐる論点について説明できること。
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8週 |
中間試験 |
第7週までの学習内容について、達成度を確認できること。
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2ndQ |
9週 |
都市と自然 |
都市の緑の種類と保全策、公園の種類と計画、農村の計画等について説明できること。
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10週 |
都市の景観と景観まちづくり |
都市景観の構成要素と種類、さまざまな景観まちづくり、景観法と景観計画、パブリックスペースの整備・活用等について説明できること。
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11週 |
都市と防災 |
防災計画の視座としくみ、都市の防災計画(ハード対策、ソフト対策)、災害復興の取り組みについて説明できること。
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12週 |
参加・協働のまちづくり |
参加・協働のまちづくりの定義と意義、密集市街地再編等の事例学習を通じ、参加・協働のまちづくりの方法としくみについて説明できること。
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13週 |
近代都市論の発展 |
近代都市論の萌芽、田園都市論とその後の住宅地開発への影響について説明できること。近代の都市、近代の都市計画の特徴について説明できること。
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14週 |
現代に至る都市論の展開 |
ル・コルビジェが提案した機能的都市、ジェイン・ジェイコブスによる都市論、クリストファー・アレグザンダーによる都市論について説明できること。現代都市の特徴と課題を説明できること。
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15週 |
期末試験 |
主に、第9週目から第14週目までの学習内容について、達成度を確認できること。
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16週 |
総括 |
本科目での学習内容の活かし方を説明できること。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | 前7,前9,前10,前11,前12 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 前10,前11,前12 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 前9,前10,前11 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 4 | 前1,前8,前16 |
近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
近代の都市計画論について説明できる。 | 4 | 前13 |
現代にいたる都市計画論について説明できる。 | 4 | 前14 |
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。 | 4 | 前6 |
街路計画の手法と理念について説明できる。 | 4 | 前6 |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前3,前4 |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 4 | 前3,前4 |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 4 | 前10 |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 4 | 前4 |
土地区画整理事業について説明できる。 | 4 | 前4 |
市街地再開発事業について説明できる。 | 4 | 前4 |
地区計画制度について説明できる。 | 4 | 前3,前4 |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 4 | 前4,前12 |
都市と農村の計画について説明できる。 | 4 | 前9 |
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。 | 4 | 前11 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 90 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |