到達目標
1.鉄筋コンクリート(以下,RC)構造の材料と梁の設計法について理解できる.
2.RC構造の柱の設計法について理解できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 鉄筋コンクリート構造の材料と梁の設計法について十分に理解し,運用できる. | 鉄筋コンクリート構造の材料と梁の設計法について理解できる. | 鉄筋コンクリート構造の材料と梁の設計法について理解が不足している. |
評価項目2 | 鉄筋コンクリート構造の柱の設計法について十分に理解し,運用できる. | 鉄筋コンクリート構造の柱の設計法について理解できる. | 鉄筋コンクリート構造の柱の設計法について理解が不足している. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
鉄筋コンクリート構造は,各種の建築構造物のなかで,戸建住宅から集合住宅,公共建築物,事務所など多様な建築に使われる最も一般的な構造の一つである.この授業における目標は,大きく分けて2つある.1つは,わが国においてほとんどの鉄筋コンクリート構造の設計に用いられている「許容応力度設計法 (構造物の各部分に生ずる応力度が所定の許容される応力度以下であることを確認する方法)」を理解し,柱や梁などの断面設計ができるようになることである.もう1つは,鉄筋コンクリート構造を構成する柱や梁などの部材が,力を受けて壊れていくまでの力学的な性状についての知識を得ることである. 特に,基本的な部材である梁や柱については,その力学挙動プロセスの簡単な解析法について学ぶ.
*SDGsの目標9と11に関連
授業の進め方・方法:
講義を中心として、必要に応じて課題を与えるので、各自図書館の資料および教科書等を調べて、レポート等を提出してもらう.
注意点:
構造の基礎科目である構造力学,材料力学,建築材料および建築構法などの知識が必要である.また,教科書を使い,事前の予習が必要である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
RC構造の特徴と構造形式 |
鉄筋コンクリート構造の特徴および構造形式について理解できる.
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2週 |
RC構造の基礎 |
鉄筋コンクリート構造の基礎について理解できる.
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3週 |
RC構造の躯体(第 1 週) |
鉄筋コンクリート構造の躯体の構成について理解できる.
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4週 |
RC構造の躯体(第 2週) |
鉄筋コンクリート構造の配筋について理解できる.
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5週 |
RC構造の仕上げ |
鉄筋コンクリート構造の仕上げについて理解できる.
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6週 |
設計方法の概要 |
各種設計方法および構造設計ルートの概要を理解できる.
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7週 |
RC梁の設計法1 |
梁の基本性状(断面内の応力分布等)と解析の基礎を理解できる.
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
RC梁の設計法2 |
単筋梁の設計(主筋、中立軸および許容曲げモーメントの算定等)ができる. 釣合い鉄筋比について説明ができる。
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10週 |
RC梁の設計法3 |
複筋梁(主筋、中立軸および許容曲げモーメントの算定等)の設計ができる釣合い鉄筋比について説明ができる。.
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11週 |
RC梁の設計法4 |
梁の終局曲げ耐力の計算ができる.
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12週 |
RC柱の設計法1 |
柱の基本性状(断面内の応力分布等)解析の基礎を理解できる.
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13週 |
RC柱の設計法2 |
柱の設計(主筋、中立軸および許容曲げモーメントの算定等)ができる. 釣合い鉄筋比について説明ができる。
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14週 |
RC柱の設計法3 |
柱の終局曲げ耐力の計算ができる. MNインターラクションカーブについて説明できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
テスト返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 構造 | 鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。 | 4 | 前1 |
構造計算の設計ルートについて説明できる。 | 4 | 前6 |
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。 | 4 | 前6 |
断面内の応力の分布について説明できる。 | 4 | 前7 |
許容曲げモーメントを計算できる。 | 4 | 前9,前10 |
主筋の算定ができる。 | 4 | 前9,前10 |
釣合い鉄筋比について説明ができる。 | 4 | 前9,前10,前14 |
中立軸の算定ができる。 | 4 | 前9,前10 |
終局曲げモーメントについて説明できる。 | 4 | 前11 |
断面内の応力の分布について説明できる。 | 4 | 前12 |
許容曲げモーメントを計算できる。 | 4 | 前13 |
MNインターラクションカーブについて説明できる。 | 4 | 前14 |
主筋の算定ができる。 | 4 | 前13 |
釣合い鉄筋比について説明ができる。 | 4 | 前13 |
中立軸の算定ができる。 | 4 | 前13 |
終局曲げモーメントについて説明できる。 | 4 | 前14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |