到達目標
1)課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計できること。
2)定められた期限内に,課題の要求に応えうる作品を完成できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 課題の要求に応えうる魅力的な空間を,明確なコンセプトを持って計画・設計できること。 | 課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計できること。 | 課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って計画・設計することができない。 |
評価項目2 | 定められた期限内に,課題の要求に応えうる作品を,完成度高く仕上げることができること。 | 定められた期限内に,課題の要求に応えうる作品を完成できること。 | 定められた期限内に,課題の要求に応えうる作品を完成できない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 A-3
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学習・教育到達度目標 B-3
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学習・教育到達度目標 C-1
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学習・教育到達度目標 C-2
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教育方法等
概要:
建築設計者には,環境に調和し,利用目的にも応じながら,快適で美しい空間を合理的な構造により創造することが求められる。
建築設計演習Ⅳでは,建築設計演習Ⅲと同様,課題の要求に応えうる空間を,コンセプトを持って,そして主体的に計画・設計できるようになることを到達目標に掲げるが,より高度なレベルでそれをできるようになって欲しい。その取り組み過程では,形態にもこだわりながらも,利用はもちろん,周辺の環境との関係も考えた空間の計画・設計ができるようになるとともに,ここで工夫した点を構造化して図化・言語化できるようになって欲しい。したがって,ここでは,自らの提案の魅力を他人に表現するためのプレゼンテーションの大切さを認識し,その基礎を身につけることも重視する。なお、この科目は企業で建築設計を担当していた正木教員が、その経験を活かし、学校建築の計画や設計手法等について演習形式で授業を行うものである。
なお,本科目では,SDGsのうち「11.住み続けられるまちづくり」に関する内容を学ぶ。
授業の進め方・方法:
課題は小学校とするが,それぞれの詳細(与条件や提出物等)は,初回の授業で配付する課題書を参照すること。また,標準的な到達レベルを達成し,本科目の単位を取得するには,課題書で求められる提出物を定められた期限内に提出することが必須である。
本科目の授業は,大きく,①提案をまとめる過程,②プレゼンテーション図面をつくる過程,③発表会という3つから成る。
①提案をまとめる過程では,各自が主体的にエスキスを進めることを原則とする。各回の授業では,各自のエスキスを担当教員とともにチェックし,改善方針を見出す。このように個人ベースの作業・確認を進める一方,全体で中間発表会を実施し,多面的な視点から各自のエスキスをチェックする。これらに加えて,関連事例の見学ツアーを実施し,各自のエスキスのサポートを行う。なお,敷地見学は,各自行うこと。
②プレゼンテーション図面をつくる過程では,各課題で要求される図面等を作図し,プレゼンテーションを意識した図面として仕上げる。ここでは,提案主旨を明確にし,それをわかりやすく表現することが大切である。この間,図面提出の機会を設け,各自の提案等の見直しを行う。
③発表会では,制限時間内に,各自の提案をわかりやすく説明することが求められる。担当教員は,本科目の評価軸との関係から,評価できる点や対応が不十分だと判断できる点について指摘する。各回の達成度確認や今後の学習に役立てて欲しい。
途中,課題内容についての理解度を深めるためのレポート提出,図面提出(中間発表会を含む)を求める。これらは,設計演習の一連のプロセスの中で実施されるものゆえ,未提出のものがあった場合は,総合評価から減点する。
注意点:
・本科目では,各回授業の前に各自エスキスを進めてくることを前提とする。作図も同様である。これらの他,授業時間外に,敷地調査や事例見学,資料収集・分析なども積極的に行うこと。
・本科目は,必修として取り組む建築設計演習のまとめ,として位置付けられる。「建築設計演習III」までに身につけた知識や技術を積極的に活かし,必要な知識・技術を補いながら,自立的に課題に取り組めるようになること。
・設計は,総合的な行為である。建築設計演習だけに限らず,これまでに学んだ知識・技術を総合して計画・設計を行ってもらいたい。特に,建築計画や都市計画,空間デザインや建築デザインとの結びつきは強い。構造面・環境面などからの配慮も欠かせない。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション |
本科目の目的と構成,進め方,ならびに評価方法等を再確認し,後期の課題趣旨について理解できること。
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2週 |
事例調査 |
事例調査を通じて,小学校の計画・設計についての理解を深めること。
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3週 |
エスキスチェック |
エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
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4週 |
中間発表 |
中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
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5週 |
エスキスチェック |
エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
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6週 |
エスキスチェック |
エスキスチェックを通じて,改善点を見いだせること。
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7週 |
中間発表 |
中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
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8週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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4thQ |
9週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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10週 |
中間発表 |
中間発表会を通じて,自分の提案内容を見つめ直すとともに改善点を見いだせること。
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11週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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12週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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13週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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14週 |
プレゼンテーション図面等の作成 |
提案主旨をわかりやすく伝えることを意識しつつ,要求図面等を正確に描けること。
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15週 |
発表会と最終総括 |
制限時間内に,各自の提案をわかりやすく説明できること。質疑応答や講評等を通じ,各自の達成度を確認できること。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。 | 4 | 後15 |
設計・製図 | 建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 4 | 後15 |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 4 | 後15 |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 4 | 後14 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 4 | 後14 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | 後14 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 4 | 後14 |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。 | 4 | 後14 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | 後14 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | 後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 後14 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | 後15 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 後15 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | 後7 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | 後7 |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | 後14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 90 | 0 | 90 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 |