建築振動学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築振動学
科目番号 5A007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 必要に応じて,授業中に資料を配付する.
担当教員 松村 光太郎

到達目標

1.建築構造物の振動理論を理解できる。
2.木質住宅の耐震診断方法を理解できる。
3.耐震技術・免震技術・制震技術を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築構造物の振動理論を理解し,各構造物の振動関する理論が計算できる.建築構造物の振動理論を理解し,各構造物の振動関する理論が理解できる.建築構造物の振動理論を理解し,各構造物の振動関する理論が理解できていない.
評価項目2木質構造の耐震診断方法が理解でき,耐震診断ができる.木質構造の耐震診断方法が理解できる.木質住宅の耐震木質構造の耐震診断方法が理解できていない.
評価項目3耐震技術・免震技術・制震技術が理解でき,利点と欠点とを説明できる.耐震技術・免震技術・制震技術が理解できる.耐震技術・免震技術・制震技術が理解できていない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築技術者にとって,構造物の振動に関する基礎的な知識は欠かせないものであるため,地震に関する基本的な知識や建築振動学に関する一般的な理論を把握するために,講義や演習,あるいはディベートを通して,各種耐震性に関する利点や欠点が理解できる.
授業の進め方・方法:
振動に関する理論について講義形式で進行し,試験(試験点:50点)を行う.構造模型の耐震診断については,グループ発表(発表点:10点)とし,レポートを課題(ポートフォリオ点:15点)とする.木質構造の耐震診断は演習形式とし,レポート(ポートフォリオ点:15点)とする.各種構造の耐震性については,グループディスカッションでまとめた利点欠点から,ディベート(発表点:10点)を行う.
注意点:
波動などの物理的知識および数学の知識が必要となる.電卓を持参すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・概論 シラバスの説明から,授業の意義や進め方などについて理解できる.
2週 構造模型の耐震診断1 各素材で製作したラーメン構造模型で,耐震性が把握できる.
3週 構造模型の耐震診断2 各素材で製作したラーメン構造模型について,構造部材の有無による耐震性が把握できる.
4週 地震の変遷と被害 地震に関する基礎知識と地震による被害について理解できる.
5週 建物の振動 建物の振動に関して,固有周期や多層骨組の振動が理解できる.
6週 共振と応答スペクトル 共振と応答スペクトルに関する基礎知識が把握できる.
7週 減衰 減衰における粘性減衰と履歴減衰が把握できる.
8週 木質構造建築の耐震診断1 木質構造の基本的事項について理解できる.
4thQ
9週 木質構造建築の耐震診断2 木質構造の構造規定について理解できる.
10週 木質構造建築の耐震診断3 木質構造の壁量の規定について計算できる.
11週 木質構造建築の耐震診断4 木質構造の壁率比について計算できる.
12週 各種構造の耐震性1 各種構造の耐震性について,グループディスカッションでまとめ,利点が理解できる.
13週 各種構造の耐震性2 各種構造の耐震性について,グループディスカッションで他のまとめ,欠点が理解できる.
14週 各種構造の耐震性3 各種構造の耐震性について,グループディスカッションでまとめ,各種構造に分かれてディベートを行い,総合的な観点が理解できる.
15週 期末試験
16週 テスト返却および解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造マグニチュードの概念と震度階について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
地震被害を受けた建物の破壊等の特徴について説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502000300100
基礎的能力0000000
専門的能力502000300100
分野横断的能力0000000