近代建築史

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 近代建築史
科目番号 5A018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 西洋建築史図集・近代建築史図集;日本建築学会編/彰国社、 配付プリント
担当教員 松岡 高弘

到達目標

1.近代の建築の特徴を説明できる。
2.3大巨匠(ライト、ル・コルビジュエ、ミース)をはじめ、建築家の考えや彼らの建築の特徴を説明できる。
3.日本の近代建築の特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代の建築の特徴を説明でき、県大建築の歴史的推移を説明できる。近代の建築の特徴を説明できる。近代の建築の特徴を説明できない。
評価項目2近代の建築家の考えや彼らの建築の特徴を説明でき、彼らが果たした役割を明できる。近代の建築家の考えや彼らの建築の特徴を説明できる。近代の建築家の考えや彼らの建築の特徴を説明できない。
評価項目3日本の近代の建築の特徴を説明でき、幕末から昭和戦前期までの建築の変化を説明できる。日本の近代の建築の特徴を説明できる。日本の近代の建築の特徴を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築史を学ぶ目的は、各時代の建築が形成された要因を把握して、現在の自らの立場を客観的に明らかにし、建築の多様な特質を知ることで、次の時代における発展の手掛かりを得ることにある。近代建築史ではヨーロッパを中心とした地域の19世紀と20世紀の建築を対象とし、さらに日本の近代の建築を対象とする。それぞれの時代・文化における各建築の特徴はもちろんのこと、中世までとは異なって建築家が活躍するため、3大巨匠を含めた建築家の考えを理解して建築の特徴を説明できることを目標とする。
 また、本科目はSDGsの11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」に関わる内容を学ぶ。
授業の進め方・方法:
配付プリントと教科書を用いて講義を行う。配付プリント記載の問題について各自まとめておくこと。定期試験70%、2つのレポート30%で成績を評価する。この科目は学修単位のため、事前・事後学習としてレポートを実施する。
注意点:
4年次の西洋建築史で習得した内容は基礎的知識の一つとなる。必ず、予習をして授業に臨むこと。2つのレポートは近代建築史に関連する書籍を読んでまとめる読書課題、建築物や建築家の作品等の事例を調べてまとめる課題である。書籍や資料をそのまま書き写すのではなく、理解した内容を自分の言葉を用いて表現し、図や写真等を用いて解りやすくまとめているかを評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 19世紀の建築 ネオ・クラシシズム、ネオ・ゴシック、ネオ・バロック等の建築の特徴を説明できる。
2週 近代建築(1) 産業革命と建築との関係を説明できる。
3週 近代建築(2) アール・ヌーヴォ、セセッション等、19世紀末から20世紀初の建築の特徴を説明できる。
4週 近代建築(3) 19世紀末から20世紀初の建築の特徴を説明できる。
5週 近代建築(4) イタリア未来派、ドイツ表現派等、デ・スティル派等、第一次世界大戦前後の各組織の建築の特徴を説明できる。
6週 近代建築(5) ドイツ工作連盟・バウハウスに関係する事柄を説明でき、その建築の特徴を説明できる。
7週 近代建築(6) CIAM・チームⅩ等、国際建築に関係する事柄を説明でき、その建築の特徴を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 近代建築(7) 3大巨匠の建築の特徴を説明できる。
10週 近代建築(8) 第2次世界大戦以後の建築の特徴を説明できる。
11週 近代建築(9) 第2次世界大戦以後の建築の特徴を説明できる。
12週 日本の近代建築(1) 幕末から明治前期までの日本の近代建築に関わる状況を説明できる。
13週 日本の近代建築(2) 明治期の日本の近代建築に関わる状況を説明できる。
14週 日本の近代建築(3) 大正から昭和戦前期までの日本の近代建築に関わる状況を説明できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前4,前7,前11,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000