建築環境工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 建築環境工学Ⅰ
科目番号 0010 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 最新建築環境工学;田中俊六他/井上書院
担当教員 近藤 恵美

到達目標

1.自然環境と建築計画について理解できる
2.室内外の安全安心な熱の調整について説明できる
3.光の調整と採光計画について説明できる
4.照明と色彩計画について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1自然環境と建築計画について説明でき、建築計画に適用できる自然環境と建築計画について理解できる自然環境と建築計画について理解できない
評価項目2室内外の安全安心な熱の調整について説明でき、調整手法を概説できる室内外の安全安心な熱の調整について説明できる室内外の安全安心な熱の調整について説明できない
評価項目3光の調整と採光計画について説明でき、建物への調整計画が概説できる光の調整と採光計画について説明できる光の調整と採光計画について説明できない
評価項目4照明と色彩計画について説明でき、色彩調節の方法が概説できる 照明と色彩計画について説明できる 照明と色彩計画について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
室内外及び都市環境について、人間が健康に生活できる環境調整を概説する。建築環境工学Ⅰでは、環境要素の熱と光の物理的側面と生活する人間が健康や快適を得られるようにする方策について学ぶ。
授業の進め方・方法:
板書中心の授業形態とする。定期テストのほか、理解度を図るため小テストを行う。
注意点:
これまでに学習した物理学、数学がベースとなる。授業内容の理解を促進するために自学自習を行い授業に臨むこと。
演習を随時行うため、関数電卓と定規は用意すること。
本科目は続く「建築設備Ⅰ・Ⅱ」を学ぶ上で基礎となる科目である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
建築環境工学と建築計画について
本科目の概要が理解できる
2週 建築と自然環境(1) 風土と建築について理解できる
3週 建築と自然環境(2) 気候要素について説明できる
4週 建築と自然環境(3) 気象について説明できる
5週 建築と自然環境(4) 都市環境や地球環境問題について説明できる
6週 人間と環境の関わり(1) 人間の生理と室内環境について説明できる
7週 人間と環境の関わり(2) 視環境と人間の関わりについて説明できる
8週 中間テスト
2ndQ
9週 光環境(1) 太陽位置と日照の状況が説明できる
10週 光環境(2) 日照によってできる建物の日影が説明できる
11週 光環境(3) 日照の調整方法が説明できる
12週 光環境(4) 採光計画について説明できる
13週 光環境(5) 人工照明の特性を説明できる
14週 光環境(6) 照明計画について理解できる
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 熱環境(1) 温熱環境要素について説明できる
2週 熱環境(2) 温熱環境指標について説明できる
3週 熱環境(3) 伝熱の基礎について説明できる
4週 熱環境(4) 熱貫流について説明できる
5週 熱環境(5) 熱エネルギーとしての日射が説明できる
6週 熱環境(6) 室温の形成について理解できる
7週 中間テスト
8週 熱環境(7) 建物外表面の熱授受について理解できる
4thQ
9週 熱環境(8) 建物全体の熱取得、熱損失、熱負荷が理解でき、算出できる
10週 熱環境(9) 建物全体の熱特性が理解でき、省エネルギー基準が理解できる
11週 色彩環境(1) 表色系について説明できる
12週 色彩環境(2) 色彩調和の理論を理解できる
13週 色彩環境(3) 色彩の心理と色彩調整の手法を理解できる
14週 省エネルギー 建築デザインにおける環境調整の考え方が理解できる
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。4前2
気候、気象について説明できる。4前3,前4
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。4前3,前4
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。4前3,前4
ヒートアイランドの現象について説明できる。4前5
大気汚染の歴史と現象について説明できる。4前5
都市環境における緑の役割について説明できる。4後14
建設地と太陽位置について説明できる。4前9
日照および日射の調節方法について説明できる。4前11
日照時間および日照時間図について説明できる。4前10
日照と日射の使い分けについて説明できる。4前9,後5
紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。4前9
視覚と光の関係について説明できる。4前7
明視、グレアの現象について説明できる。4前7
採光および採光計画について説明できる。4前12
人工照明について説明できる。4前13
照明計画および照度の計算ができる。4前14
表色系について説明できる。4後11
色彩計画の概念を知っている。4後12
伝熱の基礎について説明できる。4後3
熱貫流について説明できる。4後4
室温の形成について理解している。4後6
温熱環境要素について説明できる。4後1
温熱環境指標について説明できる。4後2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000100100
基礎的能力0000000
専門的能力90000100100
分野横断的能力0000000