概要:
建築のなかで材料とは建築物を構成する上で必要不可欠なものである。今日実用されている建築材料は極めて多種多様で、使われ方もさまざまである。建築材料の性質を理解した上で、建築物の用途・要求に応じた適正な建築材料の選択と使用方法を知っておくことが重要となる。建築材料には多くのものがあるが、この授業ではその中から代表的かつ基本的な材料である鋼材およびコンクリートを主として取り上げる。
授業の進め方・方法:
講義を中心として、必要に応じて課題を与えるので、各自図書館の資料および教科書等を調べて、レポート等を提出してもらう。
注意点:
建築材料は、建築物を造る上で、その基礎となる諸材料の物理的あるいは化学的性質について学習する科目である。それら材料の使われ方と同時に各構造形式とそれぞれの建築材料を関連付けて理解する必要がある。建築材料は、実験実習を行う上で、また、鋼構造、鉄筋コンクリート構造、建築生産を学ぶ上での基礎的な科目である。建築材料を理解する上では、教科書を事前に予習しておくことが大切である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 材料 | セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 4 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 4 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 4 | 前10 |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 4 | |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 4 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 4 | 前12,後16 |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 4 | 前14 |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 4 | 前14 |
耐久性(例えば中性化、収縮、凍害、塩害など)について現象名をあげることができる。 | 4 | 前14 |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 4 | |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 4 | |
鋼材の耐久性(腐食、電食、耐火など)の現象と概要について説明できる。 | 4 | |
鋼材の応力~ひずみ関係について説明でき、その特異点(比例限界、弾性限界、上降伏点、下降伏点、最大荷重、破断点など)の特定と性質について説明できる。 | 4 | |