空間デザイン

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 空間デザイン
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 適宜参考図書を指定。また、用具として、水彩用具(12色以上)、色鉛筆(12色以上)、黒鉛筆(2Bか4B)およびスケッチブック等が必要である。
担当教員 正木 哲

到達目標

1.色の性質や効果を説明できる。
2.物体や空間に生じる光と影を理解し、建築パースに表現することができる。
3.有名建築物の空間構成の特徴を建築パースで表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1色の性質や効果を十分に説明できる。色の性質や効果を説明できる。色の性質や効果をあまり説明できない。
評価項目2物体や空間に生じる光と影を理解し、建築パースの中に十分に描くことができる。物体や空間に生じる光と影を理解し、建築パースの中にある程度描くことができる。物体や空間に生じる光と影を十分に理解せず、建築パースの中にうまく描くことができない。
評価項目3有名建築物の空間構成をよく理解し、十分に建築パースに表現できる。有名建築物の空間構成を理解し、ある程度建築パースに表現できる。有名建築物の空間構成が理解せず、建築パースに表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年で学ぶ建築設計演習Ⅲでは、コンペ(設計競技)に応募し、住宅を設計する。そこでは、設計の内容そのものと同時に図面などをいかにわかりやすく、しかも、見応えのあるものにするかというプレゼンテーションの能力が要求される。このプレゼンテーションの能力を育成する教科の1つとしてこの空間デザインが位置づけられる。ここでは、建築に求められる感性の感覚を低学年のうちに磨くため、表現方法としての色彩効果などを学習し、演習を通じてプレゼンテーションのデザイン力を養うとともに、建築パースを描く/模型を作成することによって建築作品を身近に感じることが授業の目標である。
 具体的には、
1) 色の性質や効果を理解できること
2)物体や空間に生じる光と影を理解し、建築パースの中に描くことができること
3)有名建築物の空間構成の特徴を捉え、建築パースに表現できること
である。
授業の進め方・方法:
演習中心
注意点:
建築の空間構成・デザインを学習する教科は、本教科以外に建築設計演習がある。建築設計演習では他教科で学んだことを融合させて空間を構成することになるが、さらにデザイン力の側面を強化するものとして、本教科が重要になってくる。予習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 色彩の理解(1) 色の3属性とマンセル表色法、3原色と混合、色対比、補色の関係を理解し、色彩が人間にどういう見え方をし、人間の心理や生理にどのような影響をもたらすかを説明できる。
2週 色彩の理解(2) 理解した色彩理論に基づき、混色による色相環、明度や彩度を変化させたグラデーション技法、補色とその混色、進出色と後退色をつくることができる。
3週 色彩の理解(3) 理解した色彩理論に基づき、混色による色相環、明度や彩度を変化させたグラデーション技法、補色とその混色、進出色と後退色をつくることができる。
4週 色鉛筆による表現演習(1) 実際に建物等を色鉛筆で描いた作品を自分で探し、その技法を理解し描くことができる。建築のデザインの道具として色鉛筆による表現を学ぶ。単色ではなく、混色により味わいと深みのある表現技法を修得する。
5週 色鉛筆による表現演習(2) 実際に建物等を色鉛筆で描いた作品を自分で探し、その技法を理解し描くことができる。建築のデザインの道具として色鉛筆による表現を学ぶ。単色ではなく、混色により味わいと深みのある表現技法を修得する。
6週 色鉛筆による表現演習(3) 実際に建物等を色鉛筆で描いた作品を自分で探し、その技法を理解し描くことができる。建築のデザインの道具として色鉛筆による表現を学ぶ。単色ではなく、混色により味わいと深みのある表現技法を修得する。
7週 無彩色による表現演習(1) 空間構成や柱や壁・窓などの存在感をイメージして表すためには、光と影を理解する必要がある。ここでは、黒鉛筆によりモノクロの表現技法を学ぶ。実際の建物をモノクロで描いた作品を自分で探し、その技法を理解しかつ描き方に改良を加えて描くことで光と影の表現ができる。
8週 無彩色による表現演習(2) 空間構成や柱や壁・窓などの存在感をイメージして表すためには、光と影を理解する必要がある。ここでは、黒鉛筆によりモノクロの表現技法を学ぶ。実際の建物をモノクロで描いた作品を自分で探し、その技法を理解しかつ描き方に改良を加えて描くことで光と影の表現ができる。
4thQ
9週 無彩色による表現演習(3) 空間構成や柱や壁・窓などの存在感をイメージして表すためには、光と影を理解する必要がある。ここでは、黒鉛筆によりモノクロの表現技法を学ぶ。実際の建物をモノクロで描いた作品を自分で探し、その技法を理解しかつ描き方に改良を加えて描くことで光と影の表現ができる。
10週 建築パースの描き方(1) プレゼンテーションに適した建築パースの描き方を習得する。
11週 建築パースの描き方(2) プレゼンテーションに適した建築パースの描き方を習得する。
12週 建築パースの作成(1) 有名建築作品の図面を読み、その空間構成を理解するとともに、パースを作成し、建築空間の特徴を説明できる。
13週 建築パースの作成(2) 有名建築作品の図面を読み、その空間構成を理解するとともに、パースを作成し、建築空間の特徴を説明できる。
14週 建築パースの作成(3) 有名建築作品の図面を読み、その空間構成を理解するとともに、パースを作成し、建築空間の特徴を説明できる。
15週 講評会 制作した建築パースに対する講評会を実施する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備表色系について説明できる。4
色彩計画の概念を知っている。4
設計・製図建築図面を模写し、模写した図面が理解している。3
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3
美術・デザイン建築における形態(ものの形)について説明できる。3
デザインプレゼンテーションができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000