建築計画Ⅱ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建築計画Ⅱ
科目番号 0037 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(建築コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 コンパクト建築設計資料集成:日本建築学会編/丸善
担当教員 正木 哲

到達目標

1. 文化交流施設として、劇場や図書館建築の計画について理解できる。
2. 高層建築の施設として、オフィスビルの計画について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1劇場や図書館建築等の文化交流施設における具体的な計画の方法(方式)について理解し、設計の基本計画ができる。劇場や図書館建築等の文化交流施設における計画の方法(方式)について説明できる。劇場や図書館建築等の文化交流施設における計画の方法(方式)について説明できない。
評価項目2オフィスビルにおける具体的な計画の方法(方式)について理解し、設計の基本計画ができる。オフィスビルにおける計画の方法(方式)について説明できる。オフィスビルにおける計画の方法(方式)について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築の本来の目的は、人々がさまざまな行為を行って生活する空間、そのような建築内外の生活空間を創造することであり、そのためには、そこで行われる生活と生活する人々の空間に対する多面的な要求を把握して、生活がうまく機能する空間を計画する必要がある。これを学ぶのが建築計画学である。人々の生活空間に対する要求は、常に発展するものであり、現状の社会的な制度やシステムによって規制された潜在的なものまで含めて捉えることが重要である。また、これらの要求に対応した空間をいかに計画するかという空間計画の手法を学ぶことが大切である。生活空間にはさまざまなものがあるが、いくつかの代表的空間(施設)を取り上げて、具体的な計画の方法(方式)を学習するが、その対象施設は4学年、5学年での建築設計演習の課題にも合わせて選んでいる。授業目標は次のとおりである。
 [1] 文化交流施設として、劇場建築や図書館建築等の計画について理解できること。
 [2] 高層建築の施設として、オフィスビルの計画について理解できること。 
なお、この科目は企業で建築設計を担当していた教員が、その経験を活かし、図書館建築・オフィスビルの計画や最新の設計手法等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義を中心とし、建築計画の理念と方法についての理解を基礎に、劇場や図書館建築等、また、オフィスビルの計画・設計の方法についての理解の程度を、定期試験およびレポートで評価する。
注意点:
授業で取り上げる劇場や図書館等の文化交流施設やオフィスビル等の業務系施設の建築計画をより深く理解するためには、それぞれの建物での生活や機能、オフィスビルであればビルタイプの種類、収益性と快適性のバランス、図書館であれば、図書の閲覧方式、サービス内容などについての知識が必要になってくる。これらの関連事項について授業外にインターネットや図書館等を活用して自分で学習することによってより深く理解すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 劇場や図書館建築の計画手法について① 劇場や図書館建築の計画手法の基本的事項や用語を説明できる。
2週 劇場や図書館建築の計画手法について② 劇場や図書館建築(教育系施設)の計画手法や事例について説明することができる。
3週 劇場や図書館建築の計画手法について③ 劇場や図書館建築の歴史的背景について説明できる。
4週 劇場や図書館建築の計画手法について④ 劇場や図書館建築の基本的な計画手法について説明できる。
5週 劇場や図書館建築の計画手法について⑤ 劇場や図書館建築の計画課題について説明できる。
6週 劇場や図書館建築の計画手法について⑥ 最新の劇場や図書館建築の事例についてその概要を説明できる。
7週 中間試験 中間試験を実施する
8週 オフィスビルの計画手法について① オフィスビルの歴史的背景と基本的用語について説明できる。
2ndQ
9週 オフィスビルの計画手法について② オフィスビルの基本的用語について説明できる。
10週 オフィスビルの計画手法について③ これからのオフィスビルの計画について求められることについて説明できる。
11週 オフィスビルの計画手法について④ 執務空間やオフィスビルの最新の事例について説明できる。
12週 その他の施設(複合系)の計画手法について① 機能が複合した施設計画のポイントについて説明できる。
13週 その他の施設(複合系)の計画手法について② 機能が複合した施設計画のポイントについて説明できる。
14週 総括 これまで学んだ内容を復習する。
15週 期末試験 期末試験
16週 テスト返却と解説 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史教育や福祉系の施設(例えば、小学校、保育所、幼稚園、中・高・大学など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4前2,前12,前13
文化・交流系の施設(例えば、美術館、博物館、図書館など)あるいは類似施設の計画について説明できる。4前1,前3,前4,前5,前6,前12,前13
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4前8,前9,前10,前11,前12,前13
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000