化学特講

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 化学特講
科目番号 4Z015 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 興味が湧き出る化学結合論 共立出版、化学の基本シリーズ①一般化学 化学同人、基礎化学12講 化学同人、初めて学ぶ物理化学 化学同人、教養としての基礎化学 化学同人 
担当教員 古川 一輝

到達目標

原子の電子状態、化学結合の基礎を量子論に基づいて解説する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1分子の構造と化学結合について理解し、正確に説明できる。分子の構造と化学結合について理解し、説明できる。分子の構造と化学結合について理解していない。
評価項目2量子論について理解して、光電効果やドブロイ波などの具体例を挙げて説明できる。量子論について理解して、説明できる。量子論について理解していない。
評価項目3光や電子がもつ波動性と粒子性について、具体例を挙げて説明できる。光や電子がもつ波動性と粒子性を説明できる。光や電子がもつ波動性と粒子性を理解していない。
評価項目4水素原子の波動関数の形や動径分布関数の意味を図を描き、説明できる。水素原子の波動関数の形を説明できる。水素原子の波動関数の形を説明できない。
評価項目5二原子分子、多原子分子の化学結合とそれらの分子構造、結合特性について説明できる。二原子分子、多原子分子の化学結合を説明できる。二原子分子、多原子分子の化学結合を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代科学技術の先端領域のいずれにおいても、その基礎の理解や、それに基づく新規物質などの設計・創製は、分子レベルや分子集合体レベルで行われている。本講義では物質を構成する原子や分子の電子状態、分子の構造について、基本的を理解するために、量子論の基礎を学びながら学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心とした授業形式で行う。適宜、演習問題をとり入れ理解を深める。事後学習として、レポートを課す。
注意点:
高校化学と比べると内容がかなり専門的となる。教科書、配布プリントについて効果的な予習・復習を行うこと。理解が困難な点については積極的に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明
[1]物質の構成
・物質が原子からできていることを説明できる。
2週 [2]物質量と波の基本的な性質 ・波の性質について説明できる。
3週 [3]光電効果とドブロイ波
・電子の性質を説明できる。
4週 [4]水素原子のスペクトルとボーア模型 ・ボーア模型を説明できる。
5週 [5]シュレーディンガー方程式と波動関数の性質
・波動関数の性質を説明できる。
6週 [6]水素原子の波動関数、動径分布関数と波動関数の形 ・波動関数の性質を説明できる。
7週 [7]組み立て原理と原子の電子配置 ・電子配置を説明できる。
8週 [8]原子の電子配置と周期表・小テスト ・電子配置を説明できる。
4thQ
9週 小テストの返却と解説
[9]結合と電子、分子軌道・水素分子イオンの波動関数とエネルギー
・結合と電子の関係を説明できる。
10週 [10]分子軌道・同核二原子分子の波動関数とエネルギー ・二原子分子の結合の特徴を説明できる。
11週 [11]二原子分子の電子配置と結合の特徴 ・二原子分子の結合の特徴を説明できる。
12週 [12]原子軌道と分子軌道の応用、金属と金属結合 ・金属結合の特徴を説明できる。
13週 [13]原子価結合論と混成軌道 ・混成軌道について説明できる。
14週 [14]混成軌道と分子構造 ・混成軌道と分子構造を関連付けて説明できる。
15週 期末試験
16週 [15]テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質が原子からできていることを説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000