社会科学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会科学
科目番号 4Z016 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 参考書:西川 潤『新・世界経済入門』(岩波書店,2014年)など
担当教員 谷口 光男

到達目標

21世紀の国際社会の諸課題を,経済学的側面から,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「正しく」用いて,論理的に(漢字や文法上の誤りなく),概略,読み手に説明できている。あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「最低限」用いて,漢字や文法上の誤りが含まれるものの,概略,読み手に説明できている。あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「最低限」用いることができず,漢字や文法上の誤りが多いため,概略,読み手に説明できていない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 「人間は社会的動物である」といわれるように,私たちは社会の中でしか生きることができません。そして,その社会の中で,今をあるいは未来をよりよく生きようとするなら,主体的に社会のことを知り,考え,働きかけなければなりません。
 そこで本授業では,21世紀の様々な「社会」を知るにあたり,最も大きな単位となる「国際社会」を対象とし,「経済」の側面からアプローチしようと思います。今後も国際化がますます進展し,それに伴い日本の社会も影響を受けていくことを考えると,大きな見方で社会をとらえることが要求されると考えるからです。また,私たちの誰もが日々,経済活動をおこなっています。えっ,と思うかもしれませんが,人間が生きていることそのものが経済活動なのです。
 私たちに最も身近なところから考えていくことが,国際社会を考えるうえで,大切な一歩となるでしょう。
授業の進め方・方法:
 配付資料(プリント)・パワーポイントを用いた講義形式で進めます。また,授業内容はかなり「専門的」ですし,この科目は学修単位科目なので,事前・事後学習としてレポート等を課します。主体的に取り組んでください。授業内容の理解を助けるために,参考となる情報(ソース)を適宜紹介しますので,こちらも積極的に参照してください。
注意点:
 一般科目で系統的に学習してきた「地理学」,「歴史学Ⅰ」,「現代社会Ⅰ」,「現代社会Ⅱ」の知見がみなさんの理解を助けることになるでしょう。
 また,授業で扱える内容は時間的制約からかなり限定されたものになるため,授業時間以外でもさまざまな学習活動を取り入れ,興味・関心をもつことが必要です。特に,新聞は毎日読んで欲しい「教材」です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 序章 ガイダンス シラバスの内容をふまえ,社会科学を学ぶ「意味」について,探求する態度を身につけることができる。
2週 第1章 グローバリゼーションの光と影① グローバリゼーションという概念を,インターナショナリゼーションとの相違をふまえ,説明できる。
3週 第1章 グローバリゼーションの光と影② 多国籍企業が推進するグローバリゼーションの諸相を説明できる。
4週 第1章 グローバリゼーションの光と影③ 地球市民意識に支えられたグローバリゼーションの諸相を説明できる。
5週 第2章 地域主義の三つのシナリオ① 地域主義の定義およびグローバリゼーションとの関係を説明できる。
6週 第2章 地域主義の三つのシナリオ② 三つのシナリオの概要,問題点および実現可能性の程度をそれぞれ説明できる。
7週 第2章 地域主義の三つのシナリオ③ 三つのシナリオの概要,問題点および実現可能性の程度をそれぞれ説明できる。
8週 中間試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
4thQ
9週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか① 世界人口の推移などから,人口問題の特徴を説明できる。また,耕地面積,穀物生産と人口との関係など,各種の統計資料を読み解き,食料問題の特徴を説明できる。
10週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか② 人間の開発行為と環境破壊との関係,「持続可能な発展」という概念を説明できる。
11週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか③ 労働力移動の要因と影響,高齢化問題の特徴と影響を説明できる。
12週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−① 従来の貧困概念とその問題点,新しい貧困概念を説明できるとともに,世界システムの構造的特徴を説明できる。
13週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−② 20世紀の国民国家の形成過程の特徴をふまえ,冷戦構造解体後の民族紛争の特徴を説明できる。
14週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−③ 積極的な「平和の条件」を説明できるとともに,自分自身でも「条件」を考えることができる。
15週 期末試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
16週 終章 社会科学を学び続ける「意味」について,探求する態度を身につけることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3後13,後14
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000