概要:
この科目は、地球の環境について取り扱う。地球はどのような生態系になっているのか、その構造はどのようなシステムを持って機能しているのか、生態学的な視点から学んでいく。加えて、その環境の中で我ら人間がどのような立場で生活しているのか、また地球の環境にどのような影響を与えているのかについて考えてもらいたい。
授業の進め方・方法:
教科書のような既存の教材は利用しないが、教科内容を説明するために必要な資料をプリント教材として配布する。そのプリントの内容を説明する形式で授業を進めていく。また、さまざまな思考実験を通して、より主体的な学びができるようにする。毎回、授業の最後には「今日のまとめ」を提出してもらうこととする。
注意点:
この科目が関連する領域は非常に幅広く、地球科学、生物学のみならず、社会科学や倫理学といった範囲に及ぶ。このような学習はあまり馴染みがないかもしれないが、環境問題がそれだけ大きな課題であることを理解してほしい。そのことが、環境問題にどのように今後どのように関わっていくかについて、考えてもらいたい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球上の生物の多様性について説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後13,後14 |
生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 3 | 後4,後5,後9,後10 |
生物に共通する性質について説明できる。 | 3 | 後4,後5,後9,後10 |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | 後3 |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 3 | 後3,後9,後10 |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 3 | 後11,後12 |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | 後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後11,後12,後13,後14 |
公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 後1,後2 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後1,後13,後14 |