科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 保健
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 現代高等保健体育/大修館書店
担当教員 井上 仁志,野口 欣照

到達目標

1.健康の考え方の変化について学ぶとともに、生活習慣病や感染症、薬物乱用、心の問題、 交通安全など、現代の健康問題とその対策について理解することができる。
2.思春期から中高年期までの健康にかかわることがらについて学ぶとともに、健康を支え ている保健・医療のしくみや、それらの活用の仕方などについて理解することができる。
3.健康に関連する環境・食品の問題や、働くことと健康の関係などについて理解すること ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1健康の考え方の変化 について理解し、生活 習慣病や感染症、薬物 乱用、心の問題、交通 安全など、現代の健康 問題とその対策につい て理解し、他者に説明 することができる健康の考え方の変 化について理解し、生 活習慣病や感染症、薬 物乱用、心の問題、交 通安全など、現代の健 康問題とその対策に ついて、自分の生活に 当てはめてみること ができる健康の考え方の変 化について理解し、生 活習慣病や感染症、薬 物乱用、心の問題、交 通安全など、現代の健 康問題とその対策に ついて認識すること ができない
評価項目2思春期から中高年期 までの健康にかかわる ことがらについて理解 し、健康を支えている 保健・医療のしくみや 活用の仕方を理解し、他者に説明することが できる思春期から中高年 期までの健康にかか わることがらについ て理解し、健康を支え ている保健・医療のし くみや活用の仕方を自分の生活に当てはめてみることができる思春期から中高年 期までの健康にかか わることがらについ て理解し、健康を支え ている保健・医療のしくみや活用の仕方を認識することができない
評価項目3健康に関連する環 境・食品の問題や働く ことと健康の関係につ いて理解し、他者に説 明することができる健康に関連する環 境・食品の問題や働く ことと健康の関係に ついて、自分の生活に 当てはめてみること ができる健康に関連する環 境・食品の問題や働く ことと健康の関係に ついて認識すること ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人間の生活にとって、健康は生涯を通じて重要な土台となります。そのた め、あらかじめ健康上の生涯を予防することは勿論のこと、たとえ障害が 起こっても、少しでも現状のレベルを高め、より豊かに生活できるよう努 力するとともに、その度量句をみんなで支援していくことが必要
授業の進め方・方法:
講義中心に進める
注意点:
定期試験の成績を 70%、課題・ノートの提出状況、授業中の態度等の平常 点を 30%の比率で総合的に評価する

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス説明
私たちの健康のすがた
健康のすがたを正しくとらえ、日本における健康問題を理解することができる
2週 健康のとらえ方 健康と意思決定・行動選 択 健康についての多様な考え方、健康の成り立ちとその要因を理解することができる。
意思決定・行動選択とは何かを理解し、健 康的な意思決定・行動選択を実現するための工夫を理解することができる
3週 健康に関する環境づくり
生活習慣病とその予防
健康づくりを支える環境の重要制を知り、 ヘルスプロモーションの考え方を理解することができる。
生活習慣病の原因を知り、予防法を理解することができる
4週 食事と健康
運動と健康
健康的な食生活とはどのようなものか理解することができる。
健康によい運動とはどのようなものか理解することができる
5週 休養・睡眠と健康
喫煙と健康
健康から見て、質の良い休養や睡眠のとり方を理解することができる。
喫煙の健康影響を知り、喫煙への対策を理解することができる
6週 飲酒と健康
薬物乱用と健康
飲酒の健康影響を知り、飲酒への対策を理解することができる。
薬物乱用の健康影響を知り、薬物乱用の防止と対策を理解することができる
7週 現代の感染症
感染症の予防
問題となっている感染症はどのようなもので、なぜそのようなことが起こるのか理解することができる。
感染症の予防の原則とそれに基づく対策を理解することができる
8週 中間試験
2ndQ
9週 テスト返却
性感染症・エイズとその予防
性感染症およびエイズについて基本的知識を学び、それらの予防対策を個人および社会の両面から理解することができる
10週 欲求と適応機制
心身の相関とストレス
欲求にはどのようなものがあり、それが満たされないときにはどのようにして心の安定をはかっているのか理解することができる
心の働きが体に対して、逆に体の状態が心に対して、お互いに双方向の影響を与えていることを理解することができる
11週 ストレスへの対処
心の健康と自己実現
ストレス対処について、どのようなものがあるのか理解することができる
心の健康な状態を保持・増進し、自分らしい生活をするために何をすればよいのかが理解することができる
12週 交通事故の現状と要因
交通社会における運転者の資質と責任
交通事故の現状と要因を理解することができる。
交通事故を防ぐために、運転者として必要な資質と責任があることを理解することができる
13週 安全な交通社会づくり応急手当の意義とその基本 交通事故防止の重要な対策である安全な交通社会づくりについて理解することができる
応急手当の意義を学び、けが人や急病人を発見した際に自分たちにできることや、手当の基本的な手順を理解することができる
14週 心肺蘇生法
日常的な応急手当
心肺蘇生法の意義と原理を理解し、正しい方法や手順を身につけることができる
けがや熱中症の応急手当の知識を身につけ、正しい方法や手順で行うことができる
15週 期末試験
16週 テスト返却
後期
3rdQ
1週 思春期と健康
性意識と性行動の選択
思春期での体と心の変化、また、どのような健康問題があるのかを理解することができる
思春期での異性との人間関係や性情報に対して、どのようなことに配慮した行動が必要か理解することができる
2週 結婚生活と健康 結婚に際して健康面から考慮することは何 か、また、結婚生活を健康的なものにしていくためには何が必要か理解することができる
3週 妊娠・出産と健康 妊娠・出産期を健康に過ごすために本人や 周囲の人が配慮すべきことは何か理解することができる
4週 家族計画と人工妊娠中絶
加齢と健康
家族計画の意義や方法について理解し、妊 娠を望まないときにとるべき行動は何か理解することができる
中高年を健やかに過ごすためにはどのような工夫が必要か、また、若い時から何が必要か理解することができる
5週 高齢者のための社会的取り組み 保健制度とその活用 高齢者のための社会的取り組みには、どのようなことが求められているか理解することができる
保健制度とその活用法について理解することができる
6週 医療制度とその活用
医薬品と健康
医療制度とその活用について理解することができる。
医薬品の正しい使用法、使用の際に留意す ることを理解することができる
7週 さまざまな保健活動や対策 健康の保持増進をはかるために、どのような活動や対策がおこなわれているか理解することができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 テスト返却
大気汚染と健康
大気汚染はどのような原因で起こるのか、ま た、どのような影響を健康に及ぼすのかを理解することができる。
10週 水質汚濁・土壌汚染と健康
健康被害の防止と環境対策
水質汚濁や土壌汚染はどのようにして起こ るか、また、それらによって生じる健康被害にはどのようなものがあるのか理解すること ができる。
環境汚染による健康被害を防ぐために、社 会ではどのような対策がとられ、また自分たちにできることは何かを理解することができ る
11週 環境衛生活動のしくみと働き
食品衛生活動のしくみと働き
環境衛生活動のしくみや働きは、どのよう になっているのかを理解することができる。
食品が製造されてから自分たちのもとに届く間に、どのように安全性の確保が行われているのか理解することができる
12週 食品と環境の保健と私 たち
働くことと健康
安全な食品を確保する取り組み、環境を汚 染しない取り組みのために、どのような役割が求められているのかを理解することができ る。
働くことによって健康を損なう可能性もあるが、その原因、対処法について理解することができる。
13週 労働災害と健康
健康的な職業生活
労働災害、職業病とは何か、ということに ついて理解した上で、労働中の事故とその対策、職業病の原因とその対策について理解することができる
心身ともに健康な状態で働くための取り組みや余暇の活用の仕方について理解することができる
14週 まとめ
15週 期末試験
16週 テスト返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。1
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。1
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010200100
基礎的能力7000020090
専門的能力0000000
分野横断的能力000100010