情報リテラシーⅡ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報リテラシーⅡ
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 「情報の科学」;赤堀 侃司,ほか 著/東京書籍
担当教員 尋木 信一,嘉藤 学

到達目標

1.コンピュータにおけるデータの表現とコンピュータの仕組みを説明できる
2.情報通信ネットワークの基本的な仕組みを説明できる
3.問題解決のための基本的なアルゴリズムを構築し、プログラミング言語を用いて実装できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータにおけるデータの表現とコンピュータの仕組みを正確に説明できるコンピュータにおけるデータの表現とコンピュータの仕組みを説明できるコンピュータにおけるデータの表現とコンピュータの仕組みを説明できない
評価項目2情報通信ネットワークの基本的な仕組みを理解し,様々な情報がインターネットで正しくやりとりできることを説明できる情報通信ネットワークの基本的な仕組みを説明できる情報通信ネットワークの基本的な仕組みを理解できない
評価項目3発展的な問題解法のアルゴリズムを論理的に説明でき,プログラムを実行するまでにどのような操作が必要かを説明でき実行できる基本的な問題解法のアルゴリズムを論理的に説明でき,プログラムを実行するまでにどのような操作が必要かを説明できる基本的な問題解法のアルゴリズムを論理的に説明できない.また,プログラムを実行するまでにどのような操作が必要かを説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では,次の3つの目標のもとに授業を実施する。
 一つ目の目標は、コンピュータ内部でのデータの表現およびコンピュータの仕組みについて理解することである。コンピュータ内部ではディジタルデータが用いられており、身近に使っている数値や文字、画像、音声がどのように表現されているか理解する.
 二つ目の目標は,情報通信ネットワークの仕組みを理解し,インターネットを介して様々な情報が正しくやりとりできることを説明できるようになることである.
 三つ目の目標は,コンピュータを活用した問題解決方法を理解し,特定の課題に対してアルゴリズム(計算の手順)を考え,プログラムとして実装することができるようになることである.
授業の進め方・方法:
 授業の前半では,コンピュータおよび情報通信ネットワークの仕組みとコンピュータを活用した問題解決の方法について,後半では,問題解決のアルゴリズムを考え,それを実装するためにプログラミング演習も行う.
 プログラミング演習に関しては,限られた授業時間内では十分な技術は身につかない.授業中に出す課題を中心に,休み時間や放課後を利用して積極的に演習を行うことで理解を深める必要がある.
注意点:
 1年次の情報リテラシーで学ぶ基礎的知識を前提とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報のディジタル化 ・コンピュータ内部で表現されるディジタルデータについて説明できる
2週 数値と文字の表現 ・コンピュータ内部で数値と文字がどのように表現されているか説明できる
3週 画像と音の表現 ・画像や音のアナログデータをディジタルデータに変換する仕組みを説明できる
4週 コンピュータの構成と処理の仕組み ・コンピュータを構成するハードウェアとソフトウェアについて説明できる
・コンピュータが行う計算の手順について説明できる
5週 情報通信ネットワーク ・情報通信ネットワークの仕組みについて理解し,インターネットで正しく情報をやりとりできる仕組みについて説明できる
6週 アルゴリズムとプログラム ・問題解決のための処理の手順を考え,簡単なアルゴリズムを組み立てることができる
・アルゴリズムを利用した処理の自動実行としてプログラムを体験し,プログラムの役割を説明できる
7週 前半部の補足、まとめ、復習 ・6週に渡って実施された授業の補足、内容のまとめ、復習を行なう
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解答
プログラミング言語の特徴
・試験解答を通じて理解を深める
・プログラミング言語の特徴について説明できる
・プログラムの作成過程を説明できる
10週 変数の型,演算 ・変数の仕組みや役割を説明できる
・算術演算子(+,-,*,/,%)を用いた基本的なプログラムを作成することができる
11週 分岐構造 ・選択処理構文(if)を説明できる
・選択処理構文(if)を用いた基本的なプログラムを作成することができる
12週 反復構造 ・反復処理構文(for, while)を説明できる
・反復処理構文(for, while)を用いた基本的なプログラムを作成することができる
13週 配列 ・配列の概念と基本的な使い方を説明できる
・配列を用いた基本的なプログラムを作成することができる
14週 総合プログラミング演習 ・これまでの知識を使って,基本的なプログラムを作成することができる
15週 まとめと振り返り ・これまで学んだ事柄について理解しているか確認する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前1
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。3
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。3
数値計算の基礎が理解できる3
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。3
データの型とデータ構造が理解できる3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力50000500100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000