情報リテラシーⅠ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報リテラシーⅠ
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 新・見てわかる社会と情報(日本文教出版),情報リテラシー入門(FOM出版),配布プリント
担当教員 嘉藤 直子

到達目標

1.情報機器やインターネットを利用するときに守るべきルールやマナーについて説明でき る.
2.主要なアプリケーションソフトおよびインターネットを使用して情報処理ができる.
3.情報社会の課題とその対策について説明できる.
4.タッチタイピングができる.
5. プレゼンテーションソフトウェアを活用して情報発信ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報機器やインターネットを利用する際におこる問題について正しい対処法を実践できる.情報機器やインターネットを利用するときに守るべきルールやマナーについて説明できる.情報機器yあインターネットを利用するときに守るべきルールやマナーについて説明できない.
評価項目2主要なアプリケーションソフトやインターネットの様々な機能を複合的に利用して情報処理ができる.主要なアプリケーションソフトおよびインターネットを利用して情報処理ができる.主要なアプリケーションソフトやインターネットの中で,1つでも使用することができないものがある.
評価項目3サイバー犯罪などの情報社会の課題を理解し,セキュリティ対策の技術的な仕組みや法制度の詳細な事項に対し説明できる.サイバー犯罪などの情報社会の課題を理解し,セキュリティ対策や法制度について説明できる.サイバー犯罪などの情報社会の課題を理解できない.もしくは,セキュリティ対策や法制度について説明できない.
評価項目4タッチタイピングができ,タイピングスピードが150打/分以上,正打率が95%以上である.タッチタイピングができる.タッチタイピングができない.
評価項目5プレゼンテーションソフトウェアの様々な機能を利用して効果的に情報発信ができる.プレゼンテーションソフトウェアを利用して情報発信ができる.プレゼンテーションソフトウェアを利用して情報発信ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報リテラシーⅠでは,情報処理・情報活用を行う上で必要となる基礎的な知識および技術を習得します.そのために、情報機器(主にコンピュータ)やインターネットに対する基本的な概念や知識を学習します.また,コンピュータの基本操作やタイピング,文書作成および表計算ソフトなど主要なアプリケーションソフトの利用技術,インターネットのサービスである電子メールと WWW の利用技術などを学習します.さらに,責任を持って情報を扱う能力を養うために,情報を取り扱う際の注意や情報に関する 法制度(知的財産権や肖像権など)を学習し,情報モラルを身につけます.
授業の進め方・方法:
毎回,20 分程度のタイピング練習を行った後,講義と PC を用いた実習を 行います.また,内容の理解と定着をはかるために課題が出るので,締切までに課題を行い,提出してもらいます.さらに,2 か月に 1 回程度,タ イピングの実技試験を実施します.
注意点:
タイピングは授業中の20分間だけ練習しても、簡単には上達しません.例えば,毎日必ず10分ずつ練習するなど,日頃からタイピング練習を行いましょう.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・授業の概要説明
・コンピュータの起動
・情報やコンピュータについて学ぶ意義を説明できる.
・ユーザIDとパスワードを正しく管理できる.
2週 ・情報モラル ・スマートフォンなどを利用する上で必要なルールやマナー,注意点を理解し,活用できる.
・情報を発信するときに必要な送り手としての責任を理解し,活用できる.
3週 ・コンピュータや情報機器の基本的な仕組み
・MS-Windowsの基本操作
・様々な情報機器の名称とその役割を説明できる.
・コンピュータの仕組みを説明できる.
・・MS-WIndowsの基本操作ができる.
4週 ・文字の入力方法とタッチタイピング ・文字入力(英語,日本語)ができる.
・タッチタイピングの方法を説明できる.
5週 ・ファイルの保存とフォルダの階層構造
・記録メディアの種類や特徴を説明できる.
・ファイル形式の種類やデータ内容について説明できる.
・フォルダの階層構造について説明できる.
6週 ・情報通信ネットワークの概要
・WWWの利用
・情報通信ネットワークおよびインターネットの概要を説明できる.
・WWWを利用したサービスの名称や特徴を説明できる.
・WWW上で適切な検索ができる.
7週 ・電子メールの仕組みと基本的な使用方法 ・電子メールの仕組みを説明できる.
・電子メールの基本的な送受信ができる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 ・試験返却と解説
・電子メールの様々な機能
・電子メール演習
・署名やCC/BCC,ファイルの添付の方法を理解し,実践できる.
10週 ・電子メールに関するマナー
・電子メール演習
・電子メールのマナーや注意点を理解し,実践できる.
11週 ・文書作成ソフトMS-Word演習(1) ・文書作成ソフトを使用する上で必要となる用語を説明できる.
・基本的な文書を作成できる.
12週 ・文書作成ソフトMS-Word演習(2) ・文書に図や表を挿入できる
・ワードアートや段組みができる.
13週 ・文書作成ソフトMS-Word演習(3) ・PDFファイルとして保存できる.
・Wordの文章にExcelのデータを挿入できる.
14週 ・サイバー犯罪と情報化の課題 ・不正アクセス,コンピュータウィルス,インターネット利用詐欺などについて説明できる.
・サイバー犯罪の加害者にならない方法を説明できる.
・匿名性やネット依存症について説明できる.
15週 期末試験
16週 試験返却と解説
後期
3rdQ
1週 ・情報セキュリティ ・情報セキュリティを高めるための様々な方法を説明できる.
・情報セキュリティ確保のための技術的な方法を説明できる.
2週 ・知的財産権と個人情報の保護 ・知的財産権やそれに含まれる各権利について説明できる.
・肖像権について説明できる.
.個人情報を提供するときの注意点を踏まえ,適切な判断ができる.
3週 ・表計算ソフトMS-Excel演習(1) ・表計算ソフトを使用する上で必要となる用語を説明できる.
・簡単な表の作成・編集ができる.
・数式を含むセルのコピーの特徴を説明できる.
4週 ・表計算ソフトMS-Excel演習(2) ・絶対参照と相対参照を理解し,正しく使用できる.
5週 表計算ソフトMS-Excel演習(3) ・主要な関数を使用できる.
6週 表計算ソフトMS-Excel演習(4) ・グラフに関する用語を説明できる.
・グラフの作成と編集ができる.
7週 表計算ソフトMS-Excel演習(5) ・データベース機能(並べ替え,フィルター,集計)を利用できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 ・試験返却と解説
・プレゼンテーションソフトPowerPoint演習
・PowerPointで基本的なプレゼンテーション資料を作成できる.
10週 ・プレゼンテーション実習(1)
・効果的なプレゼンテーションについて知り,作成方法を習得する.
11週 ・プレゼンテーション実習(2) ・収集した情報を整理・分析して,発表のストーリーを組み立てることができる.
12週 ・プレゼンテーション実習(3) ・自分が望むようなプレゼンテーション資料を作成できる.

13週 ・プレゼンテーション実習(4) ・リハーサルを行い,問題点を発見して解決できる.
14週 ・プレゼンテーション実習(5) ・クラスの学生の前で,自信を持って堂々と発表ができる.
15週 ・プレゼンテーション実習(6) ・クラスの学生の前で,自信を持って堂々と発表ができる.
・聞き手の評価などをもとに,自己評価シートを作成し,プレゼンテーションの効果を確認できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。1
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。2
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。2
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。3
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合501500350100
基礎的能力501500350100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000