文学Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 文学Ⅰ
科目番号 0014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 『精選 国語総合』;岩崎昇一他著/三省堂『セレクト漢字検定5級~2級』;桐原書店編集部編/桐原書店『古典(古文・漢文)基礎ノート』;数研出版編集部編/数研出版『新訂 総合国語便覧』;稲賀敬二他著/第一学習社副読本:読んでおきたい日本の名作『羅生門・鼻・芋粥ほか』/教育出版『夏の庭~Thefriends~』湯本香樹実著/新潮文庫『日本語文章表現法演習レポート集(新聞コラム編)2017』焼山廣志編
担当教員 焼山 廣志

到達目標

1.近代以降の優れた文章や作品を読解し鑑賞する能力を高めるとともに、ものの見方、感じ方、考え方を深め、進んで表現し読書することによって人生を豊かにする態度を身に付ける事ができる。
2.古典としての古文と漢文を読解し鑑賞する能力を養うとともに、ものの見方、感じ方、考え方を広くし、古典に親しむことによって人生を豊かにする態度を身につけることができる。
3.日本語の表現能力を向上させる基礎である漢字の習熟をはかる手立てとして漢字試験を年間を通して実施すされる事により漢字力を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章や作品を読解し、文脈と要点を適切に把握することができる。文章や作品を読解し、文脈と要点を把握することができる。文章や作品を読解し、文脈と要点を把握することができない。
評価項目2代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることが適切にできる。代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができない。
評価項目3新聞コラム等の社会で使用される言葉を始め常用漢字の習得を含む幅広い日本語の習得をし、その意味や用法を適切に理解できる。新聞コラム等の社会で使用される言葉を始め常用漢字の習得を含む幅広い日本語の習得をし、その意味や用法を理解できる。新聞コラム等の社会で使用される言葉を始め常用漢字の習得を含む幅広い日本語の習得をし、その意味や用法を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習教育到達目標 A-1 説明 閉じる
学習教育到達目標 A-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代文・古文の作品読解を行い、鑑賞力を高めるとともに新聞コラム等を使った表現力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
授業は現代文と古典を2対1の割合で進めていく。しかもある特定の分野だけに偏ることのないように幅広く作品を取り上げていく。また常用漢字の習得の徹底を図るために副教材の漢字演習問題集を活用した授業を展開する。一方、文語文法や漢文の訓読法など言語事項の基礎力の定着を配慮しながら、現代文のみならず古典の基礎的な文章を的確にとらえ、その内容に対して自分の感じたこと、考えた事を筋道を立てて説明出来る力を身に付ける事
注意点:
漢字検定試験3級程度の語彙力

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文学作品鑑賞ガイダンス・学習方法の例示・演習 学習目標と授業の進め方を理解できる。
授業内容の予習復習のやり方、授業中のノートの取り方、コラム副教材の学習法が理解できる
2週 コラム演習ガイダンス・学習方法の例示・演習 学習目標と授業の進め方を理解できる。
授業内容の予習復習のやり方、授業中のノートの取り方、コラム副教材の学習法が理解できる
3週 コラム演習
作品鑑賞①
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
4週 コラム演習
作品鑑賞②
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
5週 コラム演習
作品鑑賞③
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
6週 コラム演習
作品鑑賞④
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
7週 漢字月例テスト 漢字検定試験4級の語彙力を身につける
8週 コラム演習
作品鑑賞⑤【完】
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
2ndQ
9週 前期中間試験 これまでの授業内容を理解できる
10週 テスト返却と解説 解説を聞き、理解不足の知識を補う事ができる
11週 コラム演習
古典の基礎知識
古典鑑賞における基礎知識が理解できる。
古典仮名遣い・古語の発音法・基礎古語の理解ができる。
12週 漢字月例試験
古典作品鑑賞・暗唱
漢字検定試験4級の語彙力を身につける
著名な古典作品を朗読し、内容を理解できる。
あわせて冒頭の一文を暗唱できる。
13週 コラム演習
古典作品鑑賞・暗唱
著名な古典作品を朗読し、内容を理解できる。
あわせて冒頭の一文を暗唱できる。
14週 漢字月例試験
古典作品鑑賞・暗唱
漢字検定試験4級の語彙力を身につける。
著名な古典作品を朗読し、内容を理解できる。
あわせて冒頭の一文を暗唱できる。
15週 前期末試験
16週 テスト返却と解説 解説を聞き、理解不足の知識を補う事ができる
後期
3rdQ
1週 コラム演習
作品鑑賞①
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
2週 コラム演習
作品鑑賞②
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
3週 コラム演習
作品鑑賞③
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
4週 コラム演習
作品鑑賞④
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
5週 漢字月例試験 漢字検定試験3級の語彙力を身につける
6週 コラム演習
作品鑑賞⑤【完】
登場人物の心理と行動を深く知り、更にその作品を鑑賞することで多岐にわたる日本語の表現技法を理解できる。
7週 コラム&DICTATION古典 漢文の基礎① DICTATIONの演習を通して日本語の文章を書き取る力を身につける
漢文の基本的な文の理解ができる。
8週 漢字月例テスト 漢字検定試験3級の語彙力を身につける
4thQ
9週 後期中間試験 これまでの授業内容を理解できる
10週 テスト返却と解説 解説を聞き、理解不足の知識を補う事ができる
11週 コラム&DICTATION古典 漢文の基礎② DICTATIONの演習を通して日本語の文章を書き取る力を身につける
漢文の基本的な文の理解ができる。
12週 漢字月例試験
古典 漢文の基礎③
漢字検定試験3級の語彙力を身につける
漢文の基本的な文の理解ができる。
13週 コラム&DICTATION
古典 漢文の基礎④
DICTATIONの演習を通して日本語の文章を書き取る力を身につける
漢文の基本的な文の理解ができる。
14週 漢字月例試験
古典 漢文の基礎⑤
漢字検定試験3級・準2級の語彙力を身につける
漢文の基本的な文の理解ができる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説 解説を聞き、理解不足の知識を補う事ができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力60000400100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000