歴史学Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 歴史学Ⅰ
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 教科書:『世界史B』(東京書籍)/資料集:『最新 世界史図説 タペストリー 十六訂版』(帝国書院)
担当教員 谷口 光男

到達目標

1.世界の歴史を,大きな枠組みと流れの中で,説明できる。
2.文化の多様性と現代世界の特徴を,広い視野から多面的に,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1あなたは,「世界の歴史」を,大きな枠組みと流れの中で,必要な基礎知識を正しく使用することができ,論理的に(漢字や文法上の誤りなく)読み手に説明できている。あなたは,「世界の歴史」を,大きな枠組みと流れの中で,必要な基礎知識を誤りがあるものの使用することができ,漢字や文法上の誤りが含まれるものの,読み手に説明できている。あなたは,「世界の歴史」を,大きな枠組みと流れの中で説明する際に,必要な基礎知識を使用することができず,漢字や文法上の誤りが多いため,読み手に説明できていない。
評価項目2あなたは,「文化の多様性と現代世界の特徴を」,広い視野から多面的に,必要な基礎知識を正しく使用することができ,論理的に(漢字や文法上の誤りなく)読み手に説明できている。あなたは,「文化の多様性と現代世界の特徴」を,広い視野から多面的に,必要な基礎知識を誤りがあるものの使用することができ,漢字や文法上の誤りが含まれるものの,読み手に説明できている。あなたは,「文化の多様性と現代世界の特徴」を,広い視野から多面的に説明する際に,必要な基礎知識を使用することができず,漢字や文法上の誤りが多いため,読み手に説明できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 歴史とは「現在と過去との対話」であるといわれます。過去は,私たちが意識的に語りかけないと,ただ過去としてあっただけで何も語ってくれません。未来をよりよく生きていこうと思うなら,私たちはすすんで過去に語りかけなくてはなりません。過去に語りかけること,つまり「過去」を学ぶことを通して,私たちは「現在」を客観的に知り,「未来」を主体的に生きる展望をたてることができるのです。
 私たちにとって,現代世界はますます身近なものとなる一方で,複雑で理解しがたいものでもあります。このような世界に「技術者」として進んでいく道を選んだみなさんには,日本のことをみすえながらも,世界に対する理解を深めていくことが求められてくるでしょう。
 みなさんが身近な問題を世界の歴史と結びつけて考えることができるようになり,「過去との対話」ができるようになれば,幸いです。
授業の進め方・方法:
 教科書の内容を再構成したプリントにそって講義形式で進めます。単元・内容によっては,グループワーク等を取り入れることもあります。
 また,予習(事前に授業課題の解答等を準備すること)も積極的に行って下さい(復習は言うまでもありません)。
注意点:
 1年次で学習した「地理学」,また2年次で学習する「現代社会Ⅰ」の知見が歴史学の理解を助けることになるでしょう。
 また,授業で扱える内容は時間的制約からかなり限定されたものになるため,授業時間以外でもさまざまな学習活動を取り入れ,興味・関心をもつことが必要です。特に,新聞は毎日読んで欲しい「教材」です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス シラバスの内容を把握し,歴史を学ぶ「態度」を身につけることができる。
2週 欧米における工業化と国民国家の形成① 欧米における工業化の進展を説明できる。
3週 欧米における工業化と国民国家の形成② 欧米における工業化の進展に伴う諸問題を説明できる。
4週 欧米における工業化と国民国家の形成③ アメリカ合衆国の独立とその影響を説明できる。
5週 欧米における工業化と国民国家の形成④ アメリカ合衆国の独立とその影響を説明できる。
6週 欧米における工業化と国民国家の形成⑤ フランス革命の原因・過程・影響を説明できる。
7週 欧米における工業化と国民国家の形成⑥ フランス革命後の国際体制と革命の余波を説明できる。
8週 中間試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
2ndQ
9週 テスト返却と解説 到達目標の達成度を自己評価できる。
10週 産業資本主義の発展と帝国主義① 欧米世界の秩序再編の背景および過程を説明できる。
11週 産業資本主義の発展と帝国主義② 19世紀ヨーロッパの社会と文化の特徴を説明できる。
12週 世界戦争の時代① 第一次世界大戦の背景および過程を説明できる。
13週 世界戦争の時代② 第一次世界大戦後に再編された国際秩序を説明できる。
14週 世界戦争の時代③ アジア地域での民族運動の展開と国民国家の形成過程を説明できる。
15週 世界戦争の時代④ アジア地域での民族運動の展開と国民国家の形成過程を説明できる。
16週 テスト返却と解説 到達目標の達成度を自己評価できる。
後期
3rdQ
1週 世界戦争の時代⑤ 世界恐慌と各国の対応を説明できる。
2週 世界戦争の時代⑥ 世界恐慌から第二次世界大戦にいたる過程を説明できる。
3週 世界戦争の時代⑦ 第二次世界大戦の背景および過程を説明できる。
4週 世界戦争の時代⑧ 第二次世界大戦の背景および過程を説明できる。
5週 世界戦争の時代⑨ 第二次世界大戦の影響を説明できる。
6週 戦後世界秩序の形成① 冷戦の背景,特徴および展開過程を説明できる。
7週 戦後世界秩序の形成② 「第三勢力」の形成過程を説明できる。
8週 中間試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
4thQ
9週 テスト返却と解説 到達目標の達成度を自己評価できる。
10週 戦後世界秩序の形成③ 「第三勢力」の形成過程を説明できる。
11週 戦後世界秩序の形成④ 「第三勢力」の形成過程を説明できる。
12週 戦後世界秩序の形成⑤ 「多極化」の進展と冷戦の終結過程を説明できる。
13週 戦後世界秩序の形成⑥ 「多極化」の進展と冷戦の終結過程を説明できる。
14週 情報革命と世界経済の一体化① グローバル化とその諸相を概略説明できる。
15週 情報革命と世界経済の一体化② グローバル化とその諸相を概略説明できる。
16週 テスト返却と解説 到達目標の達成度を自己評価できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前10,前11
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。2前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後6,後7,後10,後11,後12,後13
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前14,前15,後10,後11
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3後14,後15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前11,後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000