現代社会Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 現代社会Ⅰ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 倫理(東京書籍)
担当教員 山口 英一

到達目標

1.青年期における自己形成の課題について,基本的語句の意味を説明できる。
2.現代社会に新たに登場した倫理的課題について,基本的用語を説明できる。
3.先哲の考え方を理解し,それに関わる基本的な用語の意味を指摘できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1青年期における自己形 成の課題について,基 本的語句の意味を理解 し体系的な説明ができ る。青年期における自己形 成の課題について,基 本的語句の意味を不十 分ながら説明できる。青年期における自己 形成の課題について, 基本的語句の意味を 説明できない。
評価項目2現代社会に新たに登場 した倫理的課題につい て,それらの事項を説 明できる。現代社会に新たに登場 した倫理的課題につい て,基本的用語を不十 分ながら説明できる。現代社会に新たに登 場した倫理的課題に ついて,基本的用語を 説明できない。
評価項目3先哲の考え方を理解 し,それに関わる基本 的な用語の意味を説明 できる。先哲の考え方を理解 し,それに関わる基本 的な用語を指摘でき る。先哲の考え方を理解 できず,それに関わる 基本的な用語を指摘 できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は,青年期の心理と現代社会に関する諸問題について学びます。また後期の哲学思想については,重要な思想家とその考え方について,基本的な説明ができる能力を評価します。これらの学習を通して,自分たちを取り巻く社会を多面的に考え,善悪を判断することの重要性を学んで下さい。
授業の進め方・方法:
授業は基本的に教科書の単元に沿った A4 版のプリントを配布し,それを 中心に進めます。プリントを左ページに張り,右ページには追加項目をノート してもらう形式です。資料集を使わない代わりに,追加の補足資料もプリ ントで配布します。皆さんは A4 版のノートを準備してください。プロジェクタを使って説明する時に教科書、資料を参照してもらえば、同じスピードで理解を進められます。
注意点:
話を聞く能力、それを自分で書き留める能力はすべての学習の基本です。また毎回の授業を通じて「ノートを取る」 能力を身につけて下さい。
教科書・資料のプリントを利用して予習・復習が可能です。理解を深めるために目を通しておきましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入 科目の特徴と学習内容について理解できる
2週 青年期の課題と生き方1 生涯における青年期の位置づけを理解できる
3週 青年期の課題と生き方2 青年期の「こころ」と「体」についての特徴を理解できる
4週 青年期の課題と生き方3 青年期の心理的特徴に関する用語を理解できる
5週 青年期の課題と生き方4 青年期の発達課題について理解できる
6週 青年期の課題と生き方5 自己実現の持つ意義を理解できる
7週 青年期の課題と生き方6 生涯における「生きがい」の意義を理解できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解説
10週 現代の課題を考える1 科学技術の進歩と生命の問題について基本語句を理解できる
11週 現代の課題を考える2 現代の家族を巡る問題について基本語句を理解できる
12週 現代の課題を考える3 グローバル社会における文化の多様性に関わる基本語句を理解できる
13週 現代の課題を考える4 情報社会について基本語句を理解できる
14週 現代の課題を考える5 現在の環境問題の基本概念を理解できる
15週 期末試験
16週 試験返却と解説
後期
3rdQ
1週 古代ギリシャ1 古代ギリシャ思想の発展と思想家たちの名前と考え方を大まかに理解できる
2週 古代ギリシャ2 プラトン,アリストテレスの思想の基本的事項を理解できる
3週 ユダヤ教とキリスト教 ユダヤ教の基本的考え方とイエスの考え方を理解できる
4週 キリスト教の発展 キリスト教の歴史的発展のうち教父哲学,スコラ哲学の基本的事項を理解できる
5週 イスラーム イスラームの成立と基本語句について理解できる
6週 仏教以前のインド思想 バラモン教聖典のヴェーダ,ウパニシャッドに見られる思想的特徴を理解できる
7週 仏教思想 仏教の成立と歴史的発展について基本事項を理解できる
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却と解説
10週 古代中国1 儒教思想について基本事項を理解できる
11週 古代中国2 老荘思想について基本事項を理解できる
12週 経験論と合理論 ヨーロッパ近代の思想について基本事項を理解できる
13週 ドイツ観念論 ドイツ観念論について基本事項を理解できる
14週 まとめ
15週 期末試験
16週 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3後8
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。1
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。1
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000