化学特講

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 化学特講
科目番号 0039 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 化学の基本シリーズ①一般化学 化学同人、基礎化学12講 化学同人、初めて学ぶ物理化学 化学同人、教養としての基礎化学 化学同人 
担当教員 関谷 博

到達目標

1.化学結合と分子構造について理解し、説明できる。
2.化学反応のメカニズムについて理解し、説明できる。
3.分子と分子集合体の性質について理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1分子の構造と化学結合について理解し、正確に説明できる。分子の構造と化学結合について理解し、説明できる。分子の構造と化学結合について理解していない。
評価項目2物質の三態(気体・液体・固体)の構造と性質について理解し、正確に説明できる。物質の三態(気体・液体・固体)の構造と性質について理解し、説明できる。物質の三態(気体・液体・固体)の構造と性質について理解していない。
評価項目3熱力学の基本原理と化学平衡について正確に理解し、説明できる。熱力学の基本原理と化学平衡について理解し、説明できる。熱力学の基本原理と化学平衡について理解していない。
評価項目4酸化・還元などの化学反応とその応用について正確に理解し、説明できる。酸化・還元などの化学反応とその応用について理解し、説明できる。酸化・還元などの化学反応とその応用について理解していない。
評価項目5反応速度について正確に理解し、説明できる。反応速度について理解し、説明できる。反応速度について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代科学技術の先端領域のいずれにおいても、その基礎の理解や、それに基づく新規物質などの設計・創製は、分子レベルや分子集合体レベルで行われている。本講義では物質を構成する原子や分子の構造、基本的な性質、化学反応を理解するための基礎的な考えかたについて学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心とした授業形式で行う。適宜、演習問題をとり入れ理解を深める。事後学習として、レポートを課す。
注意点:
高校化学と比べると内容がかなり専門的となる。教科書、配布プリントについて効果的な予習・復習を行うこと。理解が困難な点については積極的に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明
[1]物質の構成
・物質の成り立ちについて説明できる。
・原子と分子について説明できる。
2週 [2]物質量と化学反応式 ・物質量について説明できる。
・化学反応前後の物質の量的変化について説明できる。
3週 [3]原子の構造と電子配置(1)
・原子の成り立ちについて説明できる。
・原子の周期律について説明できる。
4週 [3]原子の構造と電子配置(2) ・電子配置について説明できる。
・電子配置と原子の性質の関係について説明できる
5週 [4]化学結合
・化学結合が成り立ちについて説明できる。
・共有結合、配位結合、イオン結合、金属結合の特徴について説明できる。
・分子間力について説明できる。
6週 [5]固体の構造と性質 ・結晶構造について説明できる。
・結晶の性質、非晶質の性質について説明できる。
7週 [6]溶液の性質 ・溶液の状態について説明できる。
・溶液の性質について説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 テスト返却と解説
[7]気体の性質
・気体の状態方程式について説明できる。
・理想気体と実在気体の違いについて説明できる。
10週 [8]熱化学 ・熱平衡状態と非平衡状態について説明できる。
・熱力学の第一法則について説明できる。
11週 [9]エントロピーと自由エネルギー ・熱力学の第二法則について説明できる。
・エントロピーと自由エネルギーについて説明できる。
12週 [10]化学平衡 ・ 化学平衡が生じる原因について説明できる。
・ 平衡定数とその温度変化について説明できる。
13週 [11]酸化還元と電気化学- ・ 酸化還元反応について説明できる。
・ 酸化還元の電気化学への応用について説明できる
14週 [12]反応速度 ・反応速度の定義について説明できる。
・反応速度の温度変化について説明できる。

15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700015150100
基礎的能力7000015085
専門的能力0000000
分野横断的能力000150015