社会科学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 社会科学
科目番号 0040 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 参考書:西川 潤『新・世界経済入門』(岩波書店,2014年)など
担当教員 谷口 光男

到達目標

21世紀の国際社会の諸課題を,経済学的側面から,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「正しく」用いて,論理的に(漢字や文法上の誤りなく),概略,読み手に説明できている。あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「最低限」用いて,漢字や文法上の誤りが含まれるものの,概略,読み手に説明できている。あなたは,「21世紀の国際社会の諸課題」を,必要なキーワードを「最低限」用いることができず,漢字や文法上の誤りが多いため,概略,読み手に説明できていない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 「人間は社会的動物である」といわれるように,私たちは社会の中でしか生きることができません。そして,その社会の中で,今をあるいは未来をよりよく生きようとするなら,主体的に社会のことを知り,考え,働きかけなければなりません。
 そこで本授業では,21世紀の様々な「社会」を知るにあたり,最も大きな単位となる「国際社会」を対象とし,「経済」の側面からアプローチしようと思います。今後も国際化がますます進展し,それに伴い日本の社会も影響を受けていくことを考えると,大きな見方で社会をとらえることが要求されると考えるからです。また,私たちの誰もが日々,経済活動をおこなっています。えっ,と思うかもしれませんが,人間が生きていることそのものが経済活動なのです。
 私たちに最も身近なところから考えていくことが,国際社会を考えるうえで,大切な一歩となるでしょう。
授業の進め方・方法:
 配付資料(プリント)・パワーポイントを用いた講義形式で進めます。また,授業内容はかなり「専門的」ですし,この科目は学修単位科目なので,事前・事後学習としてレポート等を課します。主体的に取り組んでください。授業内容の理解を助けるために,参考となる情報(ソース)を適宜紹介しますので,こちらも積極的に参照してください。
注意点:
 一般科目で系統的に学習してきた「地理学」,「歴史学Ⅰ」,「現代社会Ⅰ」,「現代社会Ⅱ」の知見がみなさんの理解を助けることになるでしょう。
 また,授業で扱える内容は時間的制約からかなり限定されたものになるため,授業時間以外でもさまざまな学習活動を取り入れ,興味・関心をもつことが必要です。特に,新聞は毎日読んで欲しい「教材」です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 序章 ガイダンス シラバスの内容をふまえ,社会科学を学ぶ「意味」について,探求する態度を身につけることができる。
2週 第1章 グローバリゼーションの光と影① グローバリゼーションという概念を,インターナショナリゼーションとの相違をふまえ,説明できる。
3週 第1章 グローバリゼーションの光と影② 多国籍企業が推進するグローバリゼーションの諸相を説明できる。
4週 第1章 グローバリゼーションの光と影③ 地球市民意識に支えられたグローバリゼーションの諸相を説明できる。
5週 第2章 地域主義の三つのシナリオ① 地域主義の定義およびグローバリゼーションとの関係を説明できる。
6週 第2章 地域主義の三つのシナリオ② 三つのシナリオの概要,問題点および実現可能性の程度をそれぞれ説明できる。
7週 第2章 地域主義の三つのシナリオ③ 三つのシナリオの概要,問題点および実現可能性の程度をそれぞれ説明できる。
8週 中間試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
4thQ
9週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか① 世界人口の推移などから,人口問題の特徴を説明できる。また,耕地面積,穀物生産と人口との関係など,各種の統計資料を読み解き,食料問題の特徴を説明できる。
10週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか② 人間の開発行為と環境破壊との関係,「持続可能な発展」という概念を説明できる。
11週 第3章 世界は80億の人口を支えられるか③ 労働力移動の要因と影響,高齢化問題の特徴と影響を説明できる。
12週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−① 従来の貧困概念とその問題点,新しい貧困概念を説明できるとともに,世界システムの構造的特徴を説明できる。
13週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−② 20世紀の国民国家の形成過程の特徴をふまえ,冷戦構造解体後の民族紛争の特徴を説明できる。
14週 第4章 豊かさと貧しさ−地球世界の将来像−③ 積極的な「平和の条件」を説明できるとともに,自分自身でも「条件」を考えることができる。
15週 期末試験 これまでの学習をふまえ,到達目標を達成できるているか,確認できる。
16週 終章 社会科学を学び続ける「意味」について,探求する態度を身につけることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。3
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3
物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3
慣性の法則について説明できる。3
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3
運動の法則について説明できる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3
最大摩擦力に関する計算ができる。3
動摩擦力に関する計算ができる。3
仕事と仕事率に関する計算ができる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.3
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3
重心に関する計算ができる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3
原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。3
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。3
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。3
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。3
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。3
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。3
気体の内部エネルギーについて説明できる。3
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。3
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。3
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。3
熱機関の熱効率に関する計算ができる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
波の重ね合わせの原理について説明できる。3
波の独立性について説明できる。3
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
電場・電位について説明できる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000