地元学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 地元学
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 前期:1
教科書/教材 必要に応じて資料としてプリントを配付する.
担当教員 泉 勝弘,近藤 満,南 明宏,石川 洋平,松岡 高弘,窪田 真樹

到達目標

1.地元の歴史・文化・産業等、地元に関わる様々なことが理解できる.
2.地元に関わる課題に対して、創意工夫しながら、チームで取組み、解決策が提案できる.
3.地元に関わる課題において、工夫しながら、チームでプレゼンテーションができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地元の歴史・文化・産業等、地元に関わる様々なことを理解でき、地元の特徴を説明できる.地元の歴史・文化・産業等、地元に関わる様々なことを理解できる.地元の歴史・文化・産業等、地元に関わることを理解できない.
評価項目2地元に関わる課題に対して、創意工夫しながら、チームで取組み、具体的な解決策を提案できる.地元に関わる課題に対して、創意工夫しながら、チームで取組み、解決策を提案できる.地元に関わる課題に対して、創意工夫が足らず、解決策を提案できない.
評価項目3地元に関わる課題において、工夫しながら、チームで分かりやすいプレゼンテーションができる.地元に関わる課題において、工夫しながら、チームでプレゼンテーションができる.地元に関わる課題において、工夫しながら、チームでプレゼンテーションができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 有明高専が位置する地元の大牟田・荒尾には日本の近代化を支えた三池炭鉱がかつて存在しており、宮原坑や万田坑等の遺構は世界文化遺産に登録されています.平成9年に三池炭鉱は閉山しました.閉山後の地元の衰退は顕著であり、超高齢化社会の到達が間近に控えています.このような状況に対して、大牟田市・荒尾市ではより良い社会の構築のために様々な事業や提案を行って、地元を活性化しようとがんばっています.
 本科目は有明高専生である皆さんに、地元が抱える様々な問題や課題をみつけ、その解決のための工夫を提案してもらい、技術者として地元に対する理解を深めてもらうことを目的としています.
 また、この科目をとおして皆さんが専門分野への関心をより強く意識することができるような橋渡し役としてもこの科目を位置付けています.
授業の進め方・方法:
 この科目ではクラスの5~7名で1チームをつくります(1クラスで6~8チームが編成されます).そのチームで作業を進めます.チームで協力して課題解決に取り組むことができることが大切です.
 また、作業のために必要に応じて授業時間外での学習を行うことがあります.
 授業では、外部講師を含めた講師から、地元の歴史・文化・産業等に関わる講演を聴いて、地元に関する基礎的な知識を身に付けます.各講演の内容をまとめたレポートを提出してください。そして、各講演の内容について、課題を見出し、解決のための提案を導き出すため、講演後、チームに分かれて研究を進め、チーム毎に発表を行います.
 評価は、各チームの ①課題解決のための提案の内容、②発表の内容 で行います.①と②それぞれを5段階で評価し、3以上を合格とします.
注意点:
 普段から地元の大牟田・荒尾に関する情報に気を留めておいてください.新聞等にも地元に関わる記事が掲載されるので、それらにも目をとおしてください.そして、記事を集めておいてください.
 チームでの作業が中心になるので、各学生のチーム内での役割を確実にはたして、他人まかせにしないでください.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスと講義1 本科目の趣旨について理解できること.
2週 講義2 さまざまな情報の受け取り方や講演や講義のメモの取り方
3週 講演A 地元の現状・地元行政等の取組、地元の産業等の現状について理解できること.
4週 グループ研究 チームで活動できること.
5週 グループ研究 チームで活動できること.発表できること.
6週 講演B 地元の現状・地元行政等の取組、地元の産業等の現状について理解できること.
7週 グループ研究 チームで活動できること.
8週 グループ研究 チームで活動できること.発表できること.
2ndQ
9週 講演C 地元の現状・地元行政等の取組、地元の産業等の現状について理解できること.
10週 グループ研究 チームで活動できること.
11週 グループ研究 チームで活動できること.発表できること.
12週 講演D 地元の現状・地元行政等の取組、地元の産業等の現状について理解できること.
13週 グループ研究 チームで活動できること.
14週 グループ研究 チームで活動できること.発表できること.
15週 全体発表会 発表できること.発表内容が理解できること.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前4,前7,前10,前13
合意形成のために会話を成立させることができる。3前4,前7,前10,前13
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前4,前7,前10,前13
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前4,前7,前10,前13
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前4,前7,前10,前13
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2前4,前7,前10,前13
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前5,前8,前11,前14,前15
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2前4,前7,前10,前13
複数の情報を整理・構造化できる。3前4,前7,前10,前13
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2前4,前7,前10,前13
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2前4,前7,前10,前13
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2前5,前8,前11,前14,前15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2前5,前8,前11,前14,前15
事実をもとに論理や考察を展開できる。2前4,前7,前10,前13
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2前5,前8,前11,前14,前15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2前4,前7,前10,前13
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前4,前7,前10,前13
目標の実現に向けて計画ができる。3前4,前7,前10,前13
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2前4,前7,前10,前13
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。2前4,前7,前10,前13
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2前4,前7,前10,前13
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前4,前7,前10,前13
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前4,前7,前10,前13
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前4,前7,前10,前13
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前4,前7,前10,前13
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前4,前7,前10,前13
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前4,前7,前10,前13
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3前4,前7,前10,前13
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2前3,前6,前9,前12
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。2前5,前8,前11,前14,前15
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2前4,前7,前10,前13
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。2前4,前7,前10,前13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000500100
基礎的能力0000000
専門的能力05000500100
分野横断的能力0000000