代数・幾何Ⅰ

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 代数・幾何Ⅰ
科目番号 0052 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 有明高専の数学 第2巻;有明高専数学科編、プリント等
担当教員 鮫島 朋子,田端 亮

到達目標

1.ベクトルの基本的な計算ができ,それを利用して平面および空間内の図形の性質を調べることができる.
2.ベクトルを用いて,空間内の図形の方程式を求めることができる.
3.2次の正方行列の基本的な計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトルの和・差・実数倍と内積を正しく求め,図形の性質を説明することができる.ベクトルの和・差・定数倍と内積を正しく求め,平行・垂直条件を利用することができる.ベクトルの和・差・定数倍と内積を正しく求め,平行・垂直条件を利用することができない.
評価項目2ベクトルを用いて,空間内の直線・平面・球面の方程式を求めることができ,図形に関する発展問題を解くことができる.ベクトルを用いて,空間内の直線・平面・球面の方程式を求めることができる.ベクトルを用いて,空間内の直線・平面・球面の方程式を求めることができない.
評価項目3行列の和・差・実数倍・積および掃き出し法による連立方程式の解を求めることができ,図形との関連性を説明することができる.行列の和・差・実数倍・積および掃き出し法による連立方程式の解を求めることができる.行列の和・差・実数倍・積および掃き出し法による連立方程式の解を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-1

教育方法等

概要:
 工学を学ぶために,数学は必要不可欠です.なぜなら,工学の主たる部分は,数学的な記法(数式など)を用いて記述されたり,数学的手法(微分積分法や線形代数的手法など)を用いて展開されているからです.また,工学の問題を解決するときの論理的思考形態(道筋を立ててものごとを考えていくことなど)は,数学の問題を解くときのそれに類似しているからです.つまり,工学を学ぶためには,さまざまな数学の記法や手法(新しい数式や新しい計算方法など)を理解し,確実に使いこなせる必要があります.
 この科目では,ベクトル・行列という数学の新しい概念(数式と計算方法)を学びます.特に,次の1),2),3)に重点を置いて,授業を行います.
1)ベクトル・行列・行列式という新しい数学の概念(数式)を理解し,それらの基本的な計算法を習得すること.
2)ベクトル・行列が様々な問題に応用できることを認識し,それらの応用法を習得すること.
3) 常に,筋道を立てた考え方を行う習慣を付けること.
授業の進め方と授業内容・方法:
 講義形式,グループワーク等による授業および問題演習によって授業を進めます.内容の理解と定着をはかるため,教科書本文中の演習問題あるいは教科書巻末の問題集の演習問題のいくつかを適宜レポートとして解答・提出してもらいます.
注意点:
 ベクトル・行列の内容は,物理学や多くの専門科目で使用される内容ですので,復習と予習を心掛けるようにしてください.

 成績には4回の定期試験を入れます.

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1週 授業概要の説明
2週 2次元幾何ベクトルの定義と演算 2次元の幾何ベクトルの定義を理解し,加減・実数倍の計算ができる.内積の定義と意味を理解し.計算ができる.
3週 ベクトルの内積 内積の定義と意味を理解し,計算ができる.
4週 ベクトルの平行・垂直 内積をベクトルの平行・垂直への応用した計算ができる.
5週 位置ベクトル 位置ベクトルの概念を理解し,計算ができる.
6週 平面内の点① 位置ベクトルを用いて,線分の内分点・外分点に関する計算ができる.
7週 平面内の点② 位置ベクトルを用いて,三角形の重心を求めることができる.
8週 中間試験
9週 同一直線上の点 3つの点が一直線上に並ぶための条件を理解し,それに関する問題が解ける.
10週 直線のベクトル方程式 平面内の直線のベクトル方程式を求めることができる.
11週 点と直線の距離,円のベクトル方程式 点と直線の距離を用いて,平面内の円の方程式を求めることができる.
12週 3次元ベクトルの定義と演算 3次元空間の座標系の概念と幾何・代数ベクトルの定義を理解し,加減・実数倍の計算ができる.
13週 3次元ベクトルの内積 内積の定義と意味を理解し,計算ができる.
14週 3次元ベクトルの平行・垂直 内積の平行・垂直への応用した計算ができる.
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
1週 3次元ベクトルの外積① 3次元ベクトルの外積の定義の意味を理解し,その計算と応用ができる.
2週 3次元ベクトルの外積② 3次元ベクトルの外積の幾何的な性質を用いて,平行四辺四辺形の面積を求めることができる.
3週 位置ベクトル,一直線上の点,空間内の直線 位置ベクトルの概念を理解し,ベクトル方程式を用いて,空間内の直線の方程式を求めることができる.
4週 空間内の平面 ベクトル方程式を用いて,空間内の直線の方程式を求めることができる.
5週 点と平面の距離,空間内の球面 点と直線の距離を用いて,平面内の円の方程式を求めることができる.
6週 空間内の図形の関係① 空間内の様々な図形同士のなす角を求めることができる.
7週 空間内の図形の関係② 空間内の様々な図形同士の交わりを求めることができる.
8週 中間試験
9週 行列の定義,和,差,実数倍,積 行列の概念および演算の定義を理解し,和・差・積の計算ができる.
10週 逆行列(n=2) 2行2列行列の逆行列を求めることができる.
11週 対称行列,直交行列 対称行列,直交行列の定義を理解し,その計算ができる.
12週 逆行列の応用 2行2列行列の逆行列を用いて,連立方程式を解ける.
13週 掃き出し法 掃き出し法の変形の意味を理解し,連立方程式を解くことができる.
14週 階数 行列の階数を求めることができる.
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力70000300100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000