科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 化学
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(共通科目) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「化学基礎文部科学省検定済教科書東書化基301」、竹内敬人他著、東京書籍, 「改訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」、数研出版株式会社著、数研出版, 「化学高等学校理科用文部科学省検定済教科書東書化学301」、東京書籍著、東京書籍, 「セミナー化学基礎+ 化学」、第一学習社編集部著、第一学習社
担当教員 牧野 伸一,園田 達彦,永田 康久

到達目標

1. 原子の構造、原子番号、質量数について説明できる。
2. モルの概念を理解し、物質量を使った計算ができる。
3. 化学反応式を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
4. 酸化還元反応について説明できる。
5. 他の班員と協力し合って、安全にかつ円滑に実験を行い、その結果や考察をレポートにまとめて報告できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1原子の構造、原子番号、質量数について、教科書などを見ずに説明できる。原子の構造、原子番号、質量数について、教科書を見ながら説明できる。原子の構造、原子番号、質量数について説明できない。
評価項目2モルの概念を理解し、教科書をl見ずに、物質量を使った計算ができる。モルの概念を理解し、教科書を見ながらなら、物質量を使った計算ができる。モルの概念を理解できない。
評価項目3化学反応式を反応物、生成物、係数を理解して組み立て、物質量比の計算をすることができる。化学反応式を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。化学反応式において、反応物、生成物、係数を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
中学校の理科で学んだ知識を基礎にして物質の構造・性質・反応を学び、化学的なものの見方、考え方を身に付けさせるとともに、上学年で学ぶ専門科目への理解を深めるための基礎学力を養うことを目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って授業を進める。後期には5 テーマの実験を組み入れて座学での理解向上の一助とする。
注意点:
新しい概念や法則等への理解が必要となるので、常日頃からの予習、復習は必須である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学と人間生活
2週 純物質と混合物
3週 化合物と元素、物質の三態
4週 原子の構造と元素の周期律
5週 イオン結合、共有結合
6週 分子間の結合
7週 金属結合
8週 中間試験
2ndQ
9週 原子量、分子量、式量、物質量
10週 溶液の濃度
11週 化学反応式と量的関係
12週 酸と塩基、水素イオン濃度とpH
13週 中和反応と塩の生成
14週 中和滴定
15週 期末試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 化学実験諸注意
2週 サイクル実験第1週
3週 サイクル実験第2週
4週 サイクル実験第3週
5週 サイクル実験第4週
6週 サイクル実験第5週
7週 サイクル実験補足
8週 酸化と還元
4thQ
9週 酸化剤と還元剤
10週 酸化剤と還元剤の量的関係
11週 金属の酸化還元反応
12週 電池
13週 電気分解
14週 電気分解の応用
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。2前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。2前1
物質が原子からできていることを説明できる。2前4
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前3
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。2前3
純物質と混合物の区別が説明できる。2前2
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。2前2
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。2前3
水の状態変化が説明できる。2前3
物質の三態とその状態変化を説明できる。2前3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。2前4
同位体について説明できる。2前4
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。2前4
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。2前4
価電子の働きについて説明できる。2前4
原子のイオン化について説明できる。2前5
代表的なイオンを化学式で表すことができる。2前5
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。2前4
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。2前4
イオン式とイオンの名称を説明できる。2前5
イオン結合について説明できる。2前5
イオン結合性物質の性質を説明できる。2前5
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。2前5
共有結合について説明できる。2前5
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。2前5
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。2前7
金属の性質を説明できる。2前7
原子の相対質量が説明できる。2前9
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。2前9
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。2前9
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。2前9
気体の体積と物質量の関係を説明できる。2前10
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。2前11
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。2前11
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。2前10
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。2前10
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。2前10
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。2前12
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。2前13
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。2前12
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。2前12
中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。2前14
酸化還元反応について説明できる。2後8,後9
イオン化傾向について説明できる。2後11
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。2後11
ダニエル電池についてその反応を説明できる。2後12
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。2後12
一次電池の種類を説明できる。2後12
二次電池の種類を説明できる。2後12
電気分解反応を説明できる。2後13
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。2後14
ファラデーの法則による計算ができる。2後14
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。2後1
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。2後1
測定と測定値の取り扱いができる。2後2
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。2後2
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。2後2
ガラス器具の取り扱いができる。2後6
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。2後6
試薬の調製ができる。2後6
代表的な気体発生の実験ができる。2後6

評価割合

試験課題テスト演習、実験レポートその他その他その他合計
総合評価割合42850000100
基礎的能力42850000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000