情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(共通科目) 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 中島 レイ,日高 康展,前川 孝司,福田 龍樹

到達目標

・アルゴリズムについて学び、簡単なアルゴリズムを文章やフローチャートで表現できるようにする。
・アルゴリズムの基本構造である、順次、選択(分岐)、繰り返し構造について学び、文章やフローチャートで表現できる。
・Excelを使って、簡単なデータ処理ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルゴリズムの概念が分かり、簡単なアルゴリズムを文章やフローチャートで表すことができる。アルゴリズムの概念はわかるが、簡単なアルゴリズムを表現できない。アルゴリズムの概念がわからない。
評価項目2アルゴリズムの基本構造を理解し、簡単なアルゴリズムを基本構造で表すことができる。アルゴリズムの基本構造はある程度理解できているが、それを使って簡単なアルゴリズムを表すことは少し難しい。アルゴリズムの基本構造が理解できず、アルゴリズムも表せない。
評価項目3資料を見ながらであれば、Excelを使ってたいていのデータ処理ができる。資料を見ながらExcelを操作し、特定のデータ処理できる、資料を見てもExcelを使った簡単なデータ処理もできない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 C② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。

教育方法等

概要:
アルゴリズムの基本構造を学び、簡単な処理を基本構造のしたがって文章またはフローチャートで表現できるようになることを目標とし、2年の情報処理Ⅱで学ぶC言語によるプログラミングに必要な知識と素養を習得する。
授業の進め方・方法:
まずアルゴリズムの概念を理解するために、一般的な問題についてその解決手順を考えさせる。次にアルゴリズムの基本構造を習得し、簡単なアルゴリズムを文章やフローチャートで表せられるようにする。さらに、Excelを使った簡単なデータ処理を演習を通して学び、可能な限り自学自習で理解を深める。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション
授業の説明
2週 アルゴリズムについて アルゴリズムとはどのようなものか理解できる。
3週 フローチャートを用いて簡単なアルゴリズムを表現方法を学ぶ。 フローチャートの記号が理解できる
アルゴリズムをフローチャートで表現できる。
4週 アルゴリズムの基本構造の習得とフローチャートによる表現を学ぶ アルゴリズムの基本構造を理解する。
5週 Code.org を使って分岐や繰り返しの入れ子処理を学ぶ。 アルゴリズムを基本構造で表現できる。
6週 変数やデータの概念を学ぶ。 変数やデータの概念を理解する。
7週 探索、並べ替えアルゴリズムの概念を学ぶ。 探索、並べ替えのアルゴリズムの概念を理解する。
8週 中間試験 アルゴリズムの基本構造を理解し、フローチャートで表現できる。
4thQ
9週 モデル化とシミュレーションについて、数列で表現できる事象を元にして学ぶ。 モデル化とシミュレーションの概念を理解する。
10週 モデル化とシミュレーションについて、Excelで確認する。 モデル化とシミュレーションの概念を理解する。
11週 Excel の使い方を学ぶ 起動、セルの扱い、ファイル保存など、一通りの基本的な使い方がわかる。
12週 Excel の関数を使って、簡単なデータ処理を学ぶ。 簡単な関数を使った処理と、簡単な操作方法(並び替えなど)ができる。
13週 Excel を使ったグラフの作成方法を学ぶ。 グラフが作成できる。
14週 Excel の総合演習 Excelの簡単な使い方が一通り理解できる。
15週 cygwin の使い方 cygwinの簡単な使い方が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー数値計算の基礎が理解できる2後15
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。2後15
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。3後15
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。3後15
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。3後15
時間計算量や領域計算量などによってアルゴリズムを比較・評価できることを理解している。1後15
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。2後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力0000000
専門的能力50000050100
分野横断的能力0000000