公共倫理

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 公共倫理
科目番号 0022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(共通科目) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 逆境を越えてゆく者へ(新渡戸稲造著、実業之日本社編、じっぴコンパクト文庫)
担当教員 安部 力

目的・到達目標

1. 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
2.現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
3.「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。青年期の意義や自己形成の課題を理解した上で、先人や哲学者の考え方について理解でき、他者との共に生きていくことの重要性を理解できる青年期の意義や課題、また先人の考え方について理解できる青年期の意義や課題、また先人の考え方について説明できない
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、それらについて論述したり討論することが出来、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から述べることができる。現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、それらについて論述したり討論することは出来るが、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現については展望できない。現代社会の特質や課題に関して主題を設定できず、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現についても考察できない。
「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために何が必要なのかについて理解し、説明出来る「社会的存在」とはどのような存在であるのかについて説明出来る社会的存在としての自己を理解できておらず、より良い公共空間について説明出来ない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 F① 歴史・文化・社会に関する基礎的な知識を身に付ける。
学習・教育到達度目標 F② 工業技術と社会・環境との関わりを考えることができる。
学習・教育到達度目標 F③ 技術者としての役割と責任を認識できる。

教育方法等

概要:
本授業は、社会的存在としての人間が、公共空間において人間関係を結ぶ際に身につけておくべき倫理観の修得を目的とする。授業では、人間とは「どのような存在」であるのか。何故、「よりよい公共空間を構築」しなければならないのか。個人の自由と公共空間における倫理とはどのような関係があるのか。そしてその公共空間で構築すべき「より良い」人間関係には何が必要なのか。以上のことを、様々な「関係」を例に取りながら、その根底にあるものを見据え考えていくこととする。なお、この科目は一般科目(文系、国語・英語・社会)における科目間連携(特にPBLなどのアクティブラーニング)の充実を目指した授業科目としての内容を設定している。
授業の進め方と授業内容・方法:
毎時間、事前に、テキストを次回の進行予定分だけ読んでくること。(適宜、確認形式の小テストを行なう)「解答を与える」科目ではないので、問題意識を持ち、主体的に考えるという姿勢を持って授業に臨むこと。
社会に出た時に必要な振る舞い(「常識」) とは、どのようなものか、日頃から考えておくこと。テキストを読み内容理解を進めながら、自己省察及び実生活への活用を以下に行えるかを考える機会を設ける。
また、PBLなどのアクティブラーニング活動に於いては、グループワークなどを通して協働性やリーダーシップなど「社会的作法」の修得も目指す。
注意点:
個人的倫理観の醸成と社会的作法とを修得できるよう、日頃から問題意識を持っておくこと。

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス1 公共空間の定義 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
2週 ガイダンス2 社会的倫理の定義 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
3週 人間という存在について(社会的定義1) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
4週 人間という存在について(生物学的定義1) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
5週 人間という存在について(社会的定義2) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
6週 より良い「公共空間」とはどのようなものか1 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
7週 より良い「公共空間」とはどのようなものか2 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 より良い「公共空間」の構築に必要な倫理とはどのようなものか1 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
10週 より良い「公共空間」の構築に必要な倫理とはどのようなものか2 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
11週 必要とされる倫理と自己の振る舞いについて1 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
12週 必要とされる倫理と自己の振る舞いについて2 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
13週 社会におけるより良い関係の構築に向けた自己の振る舞いについて1 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
14週 社会におけるより良い関係の構築に向けた自己の振る舞いについて2 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
15週 様々な社会・文化における振る舞いと倫理の関係について 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク1:アイスブレイク)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
2週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク2:個人作業としての課題設定)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
3週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク3:個人設定課題の共有と精選のためのグループ内ディスカッション)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
4週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク4:精選された問題の解決に向けて協働作業)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
5週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク5:問題解決方法のプレゼンテーションと評価)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
6週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク6:「北九州市の活性化」をテーマとした課題発見・解決方法の模索・プレゼンテーションまでの協働作業)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
7週 より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築
(PBL活動に向けたグループワーク7:各グループによるプレゼンテーションとディベート、評価。)
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探求し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて1(親和的他者関係において) 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
10週 様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて2(所属的他者関係において) 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
11週 様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて3(社会的他者関係において) 「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
12週 社会的存在としての自己と他者の価値について1(日本社会の特質と多様性) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
13週 社会的存在としての自己と他者の価値について2(国際社会における日本文化の特質) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
14週 公共空間に於ける倫理の価値について1(地球市民としての自覚) 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
15週 公共空間に於ける倫理の価値について2(これからの国際社会を生きるための振る舞い)
人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について理解できる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3

評価割合

試験発表レポート態度課題その他合計
総合評価割合40202010100100
基礎的能力40202010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000