1. 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
2. 諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。
3. 諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
4. 文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
5.「社会的存在」としてより良い公共空間構築のために必要な要素や意識、姿勢などを理解することができる。
準学士課程の教育目標 F① 歴史・文化・社会に関する基礎的な知識を身に付ける。
準学士課程の教育目標 F③ 技術者としての役割と責任を認識できる。
準学士課程の教育目標 G① 健やかな心身を持ち、社会性、協調性を身に付ける。
準学士課程の教育目標 G② 社会人として、技術者として必要な素養、一般常識や礼儀、マナーについて考えることができる。
概要:
本授業は、社会的存在としての人間が、公共空間において人間関係を結ぶ際に身につけておくべき倫理観の修得を目的とする。授業では、人間とは「どのような存在」であるのか。何故、「よりよい公共空間を構築」しなければならないのか。個人の自由と公共空間における倫理とはどのような関係があるのか。そしてその公共空間で構築すべき「より良い」人間関係には何が必要なのか。以上のことを、様々な「関係」を例に取りながら、その根底にあるものを見据え考えていくこととする。なお、この科目は一般科目(文系、国語・英語・社会)における科目間連携(特にPBLなどのアクティブラーニング)の充実を目指した授業科目としての内容を設定している。
授業の進め方・方法:
毎時間、事前に、テキストを次回の進行予定分だけ読んでくること。(適宜、確認形式の小テストを行なう)「解答を与える」科目ではないので、問題意識を持ち、主体的に考えるという姿勢を持って授業に臨むこと。
社会に出た時に必要な振る舞い(「常識」) とは、どのようなものか、日頃から考えておくこと。テキストを読み内容理解を進めながら、自己省察及び実生活への活用を以下に行えるかを考える機会を設ける。
また、PBLなどのアクティブラーニング活動に於いては、グループワークなどを通して協働性やリーダーシップなど「社会的作法」の修得も目指す。
注意点:
個人的倫理観の醸成と社会的作法とを修得できるよう、日頃から問題意識を持っておくこと。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス1 公共空間の定義 |
哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
|
2週 |
ガイダンス2 社会的倫理の定義 |
哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
|
3週 |
人間という存在について(社会的定義1) |
哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
|
4週 |
人間という存在について(生物学的定義1) |
哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
|
5週 |
人間という存在について(社会的定義2) |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。
|
6週 |
より良い「公共空間」とはどのようなものか1 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
7週 |
より良い「公共空間」とはどのようなものか2 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
より良い「公共空間」の構築に必要な倫理とはどのようなものか1 |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
10週 |
より良い「公共空間」の構築に必要な倫理とはどのようなものか2 |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
11週 |
必要とされる倫理と自己の振る舞いについて1 |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。
|
12週 |
必要とされる倫理と自己の振る舞いについて2 |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。
|
13週 |
社会におけるより良い関係の構築に向けた自己の振る舞いについて1 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
14週 |
社会におけるより良い関係の構築に向けた自己の振る舞いについて2 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
15週 |
様々な社会・文化における振る舞いと倫理の関係について |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
16週 |
期末試験 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク1:アイスブレイク) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
2週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク2:個人作業としての課題設定) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
3週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク3:個人設定課題の共有と精選のためのグループ内ディスカッション) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
4週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク4:精選された問題の解決に向けて協働作業) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
5週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク5:問題解決方法のプレゼンテーションと評価) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
6週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク6:「北九州市の活性化」をテーマとした課題発見・解決方法の模索・プレゼンテーションまでの協働作業) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
7週 |
より良い公共空間実現に向けた社会的関係の構築 (PBL活動に向けたグループワーク7:各グループによるプレゼンテーションとディベート、評価。) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて1(親和的他者関係において) |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
10週 |
様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて2(所属的他者関係において) |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
11週 |
様々な場と関係に要求される様々な振る舞いについて3(社会的他者関係において) |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。
|
12週 |
社会的存在としての自己と他者の価値について1(日本社会の特質と多様性) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
13週 |
社会的存在としての自己と他者の価値について2(国際社会における日本文化の特質) |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
14週 |
公共空間に於ける倫理の価値について1(地球市民としての自覚) |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。
|
15週 |
公共空間に於ける倫理の価値について2(これからの国際社会を生きるための振る舞い)
|
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。
|
16週 |
学年末試験
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |