比較文学特論(後期)

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 比較文学特論(後期)
科目番号 0079 科目区分 一般 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(共通科目) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリントやデータを配布する。参考書:授業で随時紹介する。
担当教員 岩下 祥子

到達目標

・古典や異文化に関する知識を深め、様々な文学作品を鑑賞および解釈することができる。
・作品に関する基礎的な知識を理解し、その上で自分なりの解釈を作りあげることができる。
・適切な日本語表現で自らの考えを他者に伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品に関する専門的な知識を積極的に身につけ、理解や解釈に生かすことができる。文学作品に関する基礎的な知識を理解し、理解や解釈に生かすことができる。文学作品に関する基礎的な知識を身につけることができない。
評価項目2古典世界や異文化に生きる人々の視点を積極的に理解し、自分の価値観を相対的に捉えることができる。古典世界や異文化に生きる人々の視点を理解することができる。古典世界や異文化に生きる人々の視点を理解することができない。
評価項目3作品世界と自分の価値観を比較しながら独自の視点を作り上げ、それを専門的知識の下に論述することができる。作品世界と自分の価値観を比較し、そこから得た知見を基礎的知識の下に論述することができる。文学作品と自分の価値観を相対化することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E① 歴史・文化・国語・外国語を学び、コミュニケーションするための基礎的な教養を身に付ける。

教育方法等

概要:
・3stQでは、東アジアを中心とした世界各地域のまじないや祭祀、規範等にまつわる事柄を取り上げる。漢文資料の現代語訳や文献に対する解釈を各自行いながら、各文化の人々の生活の実態に迫る。
・4ndQでは世界各地のまじない・祭りをテーマにグループ発表を行うグループで選んだ題材の背景に存在する風習や信仰について自身で調べていく中で、自身の価値観を相対化して捉える視点を養う。
授業の進め方・方法:
・講義では毎回テーマに沿った資料を配布し、それを参考にしながら進める。
・講義では資料の解説のほか補足説明もするので、各自で講義内容をノートに記録すること。
注意点:
・講義中に参考文献を適宜紹介するので、できるだけ多くの文献を読むこと。
・疑問点などある場合は、自分で調べる、質問をするなど、積極的に解決しようとすること。
・文化の多様性が授業のテーマの一つであるため、意見の発信は積極的かつ誠実な態度で行うのが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 本講義の概要を理解する。
2週 祭りや儀礼の意味 文化人類学や宗教学の基礎的な知識を学び、世界各地で行われる儀礼や祭祀に対してどのような解釈が行われてきたかを考える。
3週 『礼記』『荀子』を読む① 中国の古典『礼記』『荀子』に記された儀礼や規範に係る記述を読む中で、漢文の訓読や現代語訳の方法を学ぶ。
4週 『礼記』『荀子』を読む② 第3週の内容を踏まえ、『礼記』『荀子』に描かれる儀礼や規範の背景に存在する当時の人々の信仰や生活実態について考える。
5週 まじないを用いた医術① 古代中国のまじないを用いた医療に関する記述を読む中で、漢文の訓読や現代語訳の方法を学ぶ。
6週 まじないを用いた医術② 第5週の内容を踏まえ、まじないを用いた医術の背景に存在する思想や信仰がどのようなものであったか推理する。
7週 通過儀礼・イニシエーションについて 世界各地に伝わる成人や結婚にまつわる風習を取り上げ、それらの風習の社会や個人における意味合いについて考える。
8週 まとめ 7週までの内容をまとめ、漢文の世界観や信仰や規範に係る理解について自身の見解を説明することができる。
4thQ
9週 プレゼンテーション① 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
10週 プレゼンテーション② 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
11週 プレゼンテーション③ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
12週 プレゼンテーション④ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
13週 プレゼンテーション⑤ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
14週 プレゼンテーション⑥ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
15週 まとめ 14週までの講義や、発表、論考を踏まえて、自説を論述できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合4060100
基礎的能力4060100
専門的能力000
分野横断的能力000