機械工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工学実験Ⅱ
科目番号 0126 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材
担当教員 中山 博愛,入江 司,内田 武,浅尾 晃通,島本 憲夫,井上 昌信,山本 洋司,小清水 孝夫,滝本 隆,池部 怜

到達目標

各種実験装置および測定機器を適切かつ安全に操作できる。
実験により座学の実証、知識の確認を行い、両者の関連を説明できる。
実験結果を正しく評価・解析し、理論的に説明できる。
期限内に報告書を作成、提出できる。
実験を他者と協力して計画的に実施できる。
金属材料実験、材料試験、水力学実験、流体機械実験、熱力学実験、熱機関実験、機械要素実験、制御工学実験、機械工作実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。
実験の内容をレポートにまとめる事ができ、口頭でも説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
講義で学習した数式や現象を実地に体験、確認し、経験として説明できるようになった。講義で学習した数式や現象を実地に体験、確認した。実験に参加しなかった。
実験結果を正しく評価・解析し、理論的に説明できる。実験結果を評価・解析できる。実験結果を評価できない。
実験を他者と協力して計画的に実施できる。実験を計画的に実施できる。実験を計画的に実施できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
準学士課程の教育目標 C② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
準学士課程の教育目標 C③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
準学士課程の教育目標 C④ 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。
準学士課程の教育目標 D① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
準学士課程の教育目標 E② 日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学知識をもとに分析し、結論を導き出せる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC④ 実験や実習について、方法・結果・考察を的確にまとめ、報告できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SE② 実験・実習・調査・研究内容について、日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。

教育方法等

概要:
本授業では、多様な試験機・装置や測定器を実際に操作して実験することにより、座学で学んだ知識などとの関連性を検証することを目的とする。授業では、データの採取・整理を行い、それらに基づいた考察をして報告書を作成する。同時に、これにより報告書の作成、表現能力の涵養も図る。
授業の進め方・方法:
実験はグループ別に実施し、その際各学生は役割分担により実験を進める。データは共有されるが、その整理・考察等は個人に帰せられる。実験は2週毎にローテーションされ、全項目について実施される。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期の実験スケジュール(シラバス利用)
実験の意義,報告書の書き方,注意事項などについての説明
2週 振動実験:梁の曲げ振動(横振動)(1) 片持ち梁の横振動の固有振動数とそのモードを理解する。
3週 振動実験:梁の曲げ振動(横振動)(2) 片持ち梁の横振動の固有振動数とそのモードを理解する。
4週 ロケットノズルの性能試験(1) ノズル理論を理解する。
5週 ロケットノズルの性能試験(2) ノズル理論を理解する。
6週 レポート整理
7週 冷凍・空調サイクルの性能試験(1) 冷凍サイクルを理解する。
8週 冷凍・空調サイクルの性能試験(2) 冷凍サイクルを理解する。
2ndQ
9週 知能機械の制御(1) 制御系設計,制御プログラミング,システム構築の基礎を理解する。
10週 知能機械の制御(2) 制御系設計,制御プログラミング,システム構築の基礎を理解する。
11週 三次元CADを用いた応用事例
(機構シミュレーション)(1)
機構シミュレーションを理解する。
12週 三次元CADを用いた応用事例
(機構シミュレーション)(2)
機構シミュレーションを理解する。
13週 レポート整理
14週 レポート整理
15週 レポート整理
16週
後期
3rdQ
1週 後期の実験スケジュール(シラバス利用)
実験の意義,報告書の書き方,注意事項などについての説明
2週 三次元CADを活用してのモールド設計(1) 三次元CADによるモデリング(設計)からCAEによる解析の一連のデジタルエンジニアリングを理解する。
3週 三次元CADを活用してのモールド設計(2) 三次元CADによるモデリング(設計)からCAEによる解析の一連のデジタルエンジニアリングを理解する。
4週 レポート整理
5週 金属材料の引張試験(1) 材料の機械的性質を理解する。
6週 金属材料の引張試験(2) 材料の機械的性質を理解する。
7週 レポート整理
8週 旋削加工における表面粗さの測定(1) 旋削加工における表面粗さを理解する。
4thQ
9週 旋削加工における表面粗さの測定(2) 旋削加工における表面粗さを理解する。
10週 レポート整理
11週 渦巻きポンプの性能試験(1) ポンプの揚程、動力および効率など渦巻ポンプの一般性能を理解する。
12週 渦巻きポンプの性能試験(1) ポンプの揚程、動力および効率など渦巻ポンプの一般性能を理解する。
13週 レポート整理
14週 レポート整理
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。2
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。2
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。3
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。3
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。3
鉄鋼の製法を説明できる。2
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。3
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。3
情報処理データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。3
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

試験実験報告書相互評価実験状況ポートフォリオその他合計
総合評価割合07003000100
基礎的能力0000000
専門的能力07003000100
分野横断的能力0000000