精密加工学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 精密加工学
科目番号 0130 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「精密加工学 (機械系教科書シリーズ)」 田口 紘一, 明石 剛二(コロナ社)
担当教員 浅尾 晃通

到達目標

精密加工と普通加工の違いを理解できる。
精密加工と研削加工の違いを理解できる。
精密加工と工作機械の関係が理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
精密加工と普通加工精密加工と普通加工の違いを説明できる精密加工の概念を説明できる精密加工の概念を説明できない
精密加工と研削加工切削加工と研削加工の違いを説明できる研削加工を説明できる切削加工と研削加工の違いを説明できない
精密加工と工作機械工作機械の真直度と精密加工の関係を説明できる工作機械の真直度を説明できる工作機械の真直度を説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。

教育方法等

概要:
「切削加工」では難しい高精度を得るための加工の一分野が「研削加工」、「ホーニング加工」等であり、「切削加工」後に行われることが多い。それらを総称して、砥粒による「精密加工」という。砥粒加工の理論を把握するとともに、ミクロン単位またはそれ以下の精度が得られる理由を理解する。また、砥粒加工特有の現象についても把握し、問題に直面したときの理論的対処ができるよう理解を深める。
授業の進め方・方法:
研削理論を砥石表面に多数分布する砥粒の状態と一つの砥粒の微少切り込み量から把握し、同時加工参加する砥粒群の作用による高精度加工現象を理解する。クリープフィード研削の原理と適用例、ホーニング加工についても理解する。
注意点:
予習復習をしっかり行うこと

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 精密加工学のガイダンス 精密加工学を学ぶ理由を説明できる
2週 精密加工の必要性 精密加工の必要性を説明できる
3週 加工精度向上の歴史 加工精度についての変遷を理解できる
4週 精密に加工するには 精密加工を行うにはなにが必要か説明できる
5週 精密にならない原因 精密に加工できない理由を説明できる
6週 工具の持つべき性質 工具の持つべき性質を説明できる
7週 精密加工工具と保持具 精密加工工具と保持具を説明できる
8週 前期中間試験 試験実施
2ndQ
9週 試験返却・解答解説 中間試験の範囲の学習事項において理解が不十分なところの確認
10週 切削工具と粒加工工具 切削工具と粒加工工具 の違いを説明できる
11週 精密加工用工作機械 精密加工用工作機械の構造を説明できる
12週 高精度運動を得るための基本原理 高精度運動を得るための基本原理を説明できる
13週 直線運動機構と構造 直線運動機構と構造を説明できる
14週 機械加工における計測 機械加工における計測を説明できる
15週 前期期末試験 試験実施
16週 試験返却・解答解説 試験返却・解答解説を通して、学生に各人に理解度を確認させる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表課題提出態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60040000100
基礎的能力004000040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000