電気回路Ⅳ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路Ⅳ
科目番号 0097 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「例題と演習で学ぶ 続・電気回路」 服藤 憲司(森北出版) 「例題と演習で学ぶ 電気回路」 服藤 憲司(森北出版)
担当教員 本郷 一隆

到達目標

1.相互誘導を説明し,相互誘導回路の計算ができる.
2.理想変成器を説明できる.
3.電気回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる.
4.回路定数の変化に対する回路の応答をベクトルで表現できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
相互誘導の理解と応用相互誘導を説明し,相互誘導回路に適用し,計算ができる.相互誘導回路の計算ができる.相互誘導回路の計算ができない.
ベクトル軌跡の理解と応用回路定数の変化に対する回路の応答をベクトルで表現できる回路定数の変化に対する回路の応答が説明できる回路定数の変化に対する回路の応答が説明できない.
過渡現象の理解と応用電気回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる. 電気回路の過渡応答の計算ができる電気回路の過渡応答の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年までに習得した複素数を用いた電気回路の取り扱い方を,相互誘導回路・ベクトル軌跡に適用し,より複雑な  電気回路の解析方法を学ぶ.また,微分方程式及びラプラス変換という数学的手法を用い,過渡現象の解析法を学ぶ.さらに,複雑な回路を単純な回路に分解し,その合成によって全体の特性を解析する手法を学ぶ.これらのことを通して,電気回路を総合的に理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
基本的には復習を中心にした勉強を行うこと.授業では小テストを課す.
注意点:
解析に用いる数学的手法が高度かつ複雑になるので,演習書等を利用して補っておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 相互誘導回路 基礎 1 自己誘導,相互誘導とは何か
2週 相互誘導回路 基礎 2 相互誘導の原理,特徴
3週 相互誘導回路1 相互誘導回路の基礎
4週 相互誘導回路2 等価回路
5週 相互誘導回路3 回路への応用
6週 相互誘導回路4 回路への応用の演習1
7週 相互誘導回路5 回路への応用の演習2
8週 ベクトル軌跡1 複素平面におけるベクトル1
2ndQ
9週 ベクトル軌跡2 複素平面におけるベクトル2
10週 ベクトル軌跡3 複素インピーダンス,アドミタンスの軌跡1
11週 ベクトル軌跡4 複素インピーダンス,アドミタンスの軌跡2
12週 ベクトル軌跡5 回路への応用1
13週 ベクトル軌跡6 回路への応用2
14週 ベクトル軌跡7 演習1
15週 中間試験
16週 中間試験の解答 解答,答案返却
後期
3rdQ
1週 過渡現象の基礎 過渡現象とは何か
2週 直流回路の過渡現象1 RC回路について
3週 直流回路の過渡現象2 RL回路について
4週 直流回路の過渡現象3 回路のエネルギーと過渡現象
5週 直流回路の過渡現象4 RLC回路について,過制動,臨界制動など
6週 直流回路の過渡現象5 RLC回路について,過制動,臨界制動など
7週 微分回路・積分回路 微分,積分回路の原理,応用
8週 交流回路の過渡現象1 交流電源を用いたRL回路
4thQ
9週 交流回路の過渡現象2 交流電源を用いたRC回路
10週 交流回路の過渡現象3 交流電源を用いたRLC回路
11週 ラプラス変換を用いた解法1 ラプラス変換を直流回路に用いた解法
12週 ラプラス変換を用いた解法2 ラプラス変換を交流回路に用いた解法
13週 過渡現象のまとめ1 過渡現象の演習1
14週 過渡現象のまとめ2 過渡現象の演習2
15週 定期試験
16週 解答,答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7
理想変成器を説明できる。3前5,前6,前7
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後7
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4後5,後6

評価割合

試験発表相互評価課題ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力1000100020
専門的能力6000200080
分野横断的能力0000000