通信工学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 通信工学
科目番号 0180 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「ディジタル通信の基礎」 岡 育生(森北出版)
担当教員 磯崎 裕臣

到達目標

情報通信の基礎知識を習得し、情報通信の理解を深めることを目的とする。
1. 伝達信号の解析に必要となる数学的手法の習熟 B①② SB①②
2. アナログ変調・ディジタル変調技術の習熟 B①② SB①②
3. 多重化等の高速通信の対応する通信方式の習熟 B①② SB①②

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
伝達信号の解析信号の解析に必要となる数学的手法を理解し、複雑な信号解析ができる。信号の解析に必要となる数学的手法を理解し、基本的な信号解析ができる。信号の解析に必要となる数学的手法を理解しておらず、解析できない。
アナログ変調技術アナログ変調技術の原理を理解し、原理・概要を説明できる。アナログ変調技術の原理を理解し、概要を説明できる。アナログ変調技術の原理を理解しておらず、概要を説明できない。
ディジタル変調技術ディジタル変調技術の原理を理解し、原理・概要を説明できない。ディジタル変調技術の原理を理解し、概要を説明できる。ディジタル変調技術の原理を理解しておらず、概要を説明できない。
通信方式多重化・多重接続といった各種通信方式の原理を理解し、原理・概要を説明できない。多重化・多重接続といった各種通信方式の原理を理解し、概要を説明できる。多重化・多重接続といった各種通信方式の原理を理解しておらず、概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業では、フーリエ変換を用いた信号のスペクトル分析、情報通信の基礎知識、ディジタル変調方式、多次元接続方式について解説する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義と演習を行う。適宜教科書以外の資料も配布する。
注意点:
4年次の電子回路Ⅱの「変調・復調回路」の理解を深めておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 通信システム 通信方式や伝送方式、インターネットの仕組みを理解し、説明できる。
3週 周期信号のフーリエ級数展開(1) 周期信号のフーリエ級数展開を理解し、計算することができる。
4週 周期信号のフーリエ級数展開(2) 周期信号のフーリエ級数展開を理解し、計算することができる。
5週 非周期信号のフーリエ変換(1) 非周期信号のフーリエ変換を理解し、計算することができる。
6週 非周期信号のフーリエ変換(2) 非周期信号のフーリエ変換を理解し、計算することができる。
7週 畳込み積分 畳込み積分を理解し、計算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 インパルス応答 インパルス応答を理解し、計算ができる。
10週 パワースペクトル、エネルギースペクトル パワースペクトル、エネルギースペクトルを理解し、説明できる。
11週 伝送路の伝達関数と入出力信号(1) 伝送路の伝達関数と入出力信号の関係を理解できる。
12週 伝送路の伝達関数と入出力信号(2) 伝送路の伝達関数と入出力信号の関係を理解できる。
13週 アナログフィルタ 各種アナログフィルタ(HPF, LPF, BPF, BEF)の特徴を理解し、違いを説明できる。
14週 AM, FM, PM 変調(1) AM, FM, PM 変調の特徴が理解でき違いを説明できる。
15週 AM, FM, PM 変調(2) AM, FM, PM 変調の特徴が理解でき違いを説明できる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 標本化定理
標本化定理を理解し、説明できる。
2週 量子化と符号化 量子化と符号化の仕組みを理解し、説明できる。
3週 符号間干渉とナイキストパルス 符号間干渉とナイキストパルスを理解できる。
4週 雑音とパルスの誤り率(1) 雑音とパルスの誤り率の関係を理解し、送受信信号の誤り率を計算できる。
5週 雑音とパルスの誤り率(2) 雑音とパルスの誤り率の関係を理解し、送受信信号の誤り率を計算できる。
6週 雑音とパルスの誤り率(3) 雑音とパルスの誤り率の関係を理解し、送受信信号の誤り率を計算できる。
7週 中間試験
8週 ディジタル変調方式(1) ディジタル変調方式とアナログ変調方式の違いを理解し、説明できる。
4thQ
9週 ディジタル変調方式(2) ASKによるディジタル変調方式を理解し、説明できる。
10週 ディジタル変調方式(3) PSKによるディジタル変調方式を理解し、説明できる。
11週 ディジタル変調方式(4) FSKによるディジタル変調方式を理解し、説明できる。
12週 ディジタル変調方式(5) QAMによるディジタル変調方式の特徴を理解し、説明できる。
13週 ディジタル変調方式(6) QPSKによるディジタル変調方式の特徴を理解し、説明できる。
14週 直交周波数分割多重 直交周波数分割多重の仕組みを理解できる。
15週 符号分割多元接続 符号分割多元接続の仕組みを理解できる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路発振回路の特性、動作原理を説明できる。3前14,前15
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。3前14,前15
情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。3前2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力0000000
専門的能力75250000100
分野横断的能力0000000