画像処理工学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 画像処理工学
科目番号 0201 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ディジタル画像処理入門 酒井幸市著コロナ社
担当教員 桐本 賢太

到達目標

濃度変換の手法を理解し、説明ができる。
各種空間フィルタを理解し、説明ができる。
2値画像とそれに関連する画像処理を説明できる。
フーリエ変換を理解し、説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1濃度変換の手法を理解し、詳しく説明ができる。濃度変換の手法を理解し、説明ができる。濃度変換の手法を理解していない。
評価項目2各種空間フィルタを理解し、詳しく説明ができる。各種空間フィルタを理解し、説明ができる。各種空間フィルタを理解していない。
評価項目32値画像とそれに関連する画像処理が詳しく説明できる。2値画像とそれに関連する画像処理が説明できる。2値画像とそれに関連する画像処理が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では画像処理技術とはどのようなものかを広く浅く学習し、個々の問題に応用できるように画像処理の基礎を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
画像処理の基礎を習得するため、基本的な画像処理の原理を説明し、プログラム作成とサンプル画像に処理を適用しながら学習を進める。
注意点:
毎週理論と実習を行う。実習ではプログラミング言語として、VBを使用するので自由に使いこなせることが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 画像処理の基本事項
標本化、量子化、濃度値
標本化、量子化、濃度値につて理解し、説明できる。
2週 画像処理の基本事項
RGB 表現、カラー画像、グレースケール画像
RGB 表現、カラー画像、グレースケール画像について理解し、説明できる。プログラムでカラー画像をグレースケール画像に変換できる。
3週 濃度変換
ヒストグラム、濃度反転
ヒストグラム、濃度反転について理解し、説明できる。ヒストグラムを求めることができる。
4週 線形ヒストグラム強調、ヒストグラム平坦化 線形ヒストグラム強調、ヒストグラム平坦化について理解し、説明できる。線形ヒストグラム強調、ヒストグラム平坦化の処理をすることができる。
5週 平均値フィルタ、メディアンフィルタ 平均値フィルタ、メディアンフィルタについて理解し、説明できる。平均値フィルタ、メディアンフィルタの処理をすることができる。
6週 1次微分フィルタ、ラプラシアン、鮮鋭化フィルタ 1 次微分フィルタ、ラプラシアン、鮮鋭化フィルタについて理解し、説明できる。1 次微分フィルタ、ラプラシアン、鮮鋭化フィルタの処理をすることができる。
7週 中間試験
8週 試験返却、解答
4thQ
9週 2値画像
閾値、2値化処理、p タイル法、モード法
閾値、2値化処理、p タイル法、モード法について理解し、説明できる。p タイル法、モード法で2値画像を求めることができる。
10週 2値画像
膨張収縮、輪郭線、細線化
膨張収縮、輪郭線、細線化について理解し、説明できる。
11週 幾何学変換
拡大、縮小、回転、傾斜、平行移動
拡大、縮小、回転、傾斜、平行移動について理解し、説明できる。拡大、縮小、回転、傾斜、平行移動の処理ができる。
12週 フーリエ変換
複素フーリエ変換、空間周波数
複素フーリエ変換、空間周波数について理解し、説明できる。フーリエ変換の処理ができる。
13週 フーリエ変換
スペクトル、高速フーリエ変換
スペクトル、高速フーリエ変換について理解し、説明できる。
14週 画像圧縮
離散コサイン変換、情報圧縮
離散コサイン変換について理解し、説明できる。
15週 期末試験
16週 試験返却、解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。4
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力2000010030
専門的能力5000020070
分野横断的能力0000000