電気回路特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気回路特論Ⅱ
科目番号 0119 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 中島 レイ

到達目標

1. 対称三相交流における諸変数を理解し、電圧・電流・電力の計算ができる。
2. ひずみ波交流の表現し,ひずみ波の実効値,電力の計算ができる。
3. RL直列回路やRC直列回路およびRLC直列回路等の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1任意の平衡三相回路の回路解析ができる平衡三相回路の特徴を理解し、相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係がわかる。平衡三相回路の特徴を理解できない
評価項目2ひずみ波交流を任意の回路に加えたときの回路解析ができる。任意の周期関数をフーリエ級数で表現でき、実効値の計算ができる。任意の周期関数をフーリエ級数展開できない
評価項目3RLC直並列回路等の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。RL直列回路、RC直列回路の直流応答が計算できる。RL直列回路、RC直列回路の直流応答が計算できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SA② 自主的・継続的な学習を通じて、共通基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。

教育方法等

概要:
電気回路特論Ⅰで学んだことについてさらに理解を深める。具体的には演習を通じて回路理論の修得を図る。
授業の進め方・方法:
電気回路特論Ⅰで学んだ内容について更に進んだ内容の演習を行う。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 三相交流電源の発生原理および特徴について 三相交流電源の発生原理および特徴を理解する。
2週 平衡三相回路 Y-Y接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係と回路解析について Y-Y接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係を理解し、回路解析ができる。
3週 平衡三相回路 Δ-Δ接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係と回路解析について Δ-Δ接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係を理解し、回路解析ができる。
4週 平衡三相回路 Y-Δ接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係と回路解析について Y-Δ接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係を理解し、回路解析ができる。
5週 平衡三相回路 Δ-Y接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係と回路解析について Δ-Y接続における相電圧、相電流と線間電圧、線電流の関係を理解し、回路解析ができる。
6週 平衡三相回路の三相電力について 平衡三相回路の三相の有効電力、無効電力、皮相電力が計算できる。
7週 平衡三相回路の回路解析について 電源に内部インピーダンスや線路インピーダンスがある場合の三相平衡回路の解析ができる。
8週 中間試験 平衡三相回路の基礎的なことが理解できる。
4thQ
9週 ひずみ波交流 任意の周期関数のフーリエ級数表現について 任意の周期関数をフーリエ級数展開できる。
10週 ひずみ波交流電圧、電流の実効値にういて ひずみ波交流電圧、電流の実効値を計算できる。
11週 ひずみ波交流回路の回路解析について ひずみ波交流電圧をRL、RC直列回路に加えたときの電流を計算できる。
12週 ひずみ波交流の電力、力率について ひずみ波交流の有効電力、力率を計算できる。
13週 ひずみ波交流のまとめ 簡単なひずみ波交流の回路解析ができる。
14週 RL直列回路、RC直列回路の直流応答の復習 RL直列回路やRC直列回路直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
15週 RLC直並列回路の直流応答について RLC直並列回路等の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。3後3
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。3後5
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。3後8

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力3000001040
専門的能力3000001040
分野横断的能力1000001020