情報処理演習※

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報処理演習※
科目番号 0133 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 浜出俊晴,はじめてのApp Inventor,工学社,2014
担当教員 白濵 成希

到達目標

1. 自らアイデアを出し簡単なAndroidアプリを作成することができる
2. アプリ開発に関するレポートを作成することができる
3. 企画に合わせたシステムを提案・開発できる
4. 効果的なプレゼンテーションを行える
5. 他のプロジェクトを正しく評価できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
アプリ開発複数の技術を組み合わせたり,独創性の高いアプリを開発することができる.テキストのアプリにオリジナル要素を加えることができる.テキストのアプリを作成できない.
レポート締切を守りつつ,テーマに関する詳細なレポートを提出できる.締切を守って標準的なレポートを作成できる.締切内にレポートを提出できない.
アイデアソンファシリテートによるコラボレーションのもと独創的なアイデアを生み出すことができる.活発にコミュニケーションを取り合い,出された多数のアイデアを集約することができる.アイデアがでない.
チーム開発適切に役割を分担することができる. スケジュールを管理できる.コミュニケーションを取りながらチームでアプリを開発することができる.コミュニケーションを取ることができない. チームでアプリを開発することができない.
プレゼンテーション説得力のある効果的なプレゼンテーションを行うことができる 他のプレゼンテーションを評価することができる.標準的なプレゼンテーションを行うことができる.プレゼンテーションを実施することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アプリ開発を通してプロジェクトの管理から企画・開発・プレゼンテーションまでの一連の演習を通して,情報処理関連プロジェクトを経験することを主な目的とする.
授業の進め方・方法:
テーマに関する説明を受けた後,プロジェクト管理について学ぶ.企画・設計・開発・プレゼンテーションなどの総合的な力が問われる.PBL(Problem/Project Based Learning)に準じた学習形式とする.
注意点:
学校授業時間は週2時間/総30時間時間,自学自習時間は週4時間/総60時間である.単位取得に要求される総時間は90時間である.
オンラインコラボレーションツールとしてOffice365を活用する.特にMicrosoft Teamsによるコミュニケーション,PlannerによるToDo管理などを通してプロジェクトの進捗を管理する.App InventorによるAndroidアプリ開発を標準レベルとするが,Android Studio, Xcode, Unityなど他の開発環境の利用を妨げるものではない.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 App Inventor 入門 App Inventorの開発環境をセットアップすることができる.
簡単なアプリを作成することができる.
インストールファイルを作成することができる.
プロジェクトファイルをエキスポートすることができる.
2週 ガイダンス.アプリ開発目的,チームビルド,開発スケジュール,開発手法について アプリで様々な可能性を提示できることを理解できる.
プロジェクト遂行のためにチーム編成が重要であることが理解できる.
開発スケジュールについて理解できる.
一つ以上のアプリ開発方法について理解できる.
プロジェクト開発のためのオンラインツールを利用することができる.
3週 カウンター タップした回数を計測するアプリを作成できる.
アプリの動作を実機で確認できる.
簡単な修正を行うことができる.
4週 トランプゲーム 簡単なトランプゲームを作成することができる.
プログラム動作に関するオリジナル要素を追加することができる.
5週 英単語学習 表示された英語に対応する日本語を選択する,英単語学習アプリを作成できる.
オリジナル要素を追加することができる.
6週 加速度センサー 加速度センサーを使用したアプリを作成できる.
オリジナル要素を追加することができる.
7週 オリジナルアプリ アイデアに基づいて
オリジナルのアプリを作成することができる.
8週 中間報告書作成 アプリ開発学習で得られた知識を報告書としてまとめることができる.
新しいアプリのアイデアを提示できる.
2ndQ
9週 チームビルディング 様々なアプリの企画を提示することができる.
開発チームを編成することができる.
10週 アイデアソン アプリのアイデアをより具体的にしたり,目的をはっきりとさせるために意見を交換することができる.
様々な制限を考慮し,アイデアを集約して具体的なアプリの構想をまとめることができる.
他のチームのアイデアを評価することができる.
11週 開発I 役割を分担することができる.
スケジュールを立てることができる.
アプリのプロトタイプを提示できる.
12週 開発II 良好なチーム間コミュニケーションを行うことができる.
必要に応じて開発体制やスケジュールを変更することができる.
13週 開発III アプリを完成することができる.
必要に応じて機能を追加・削減することができる.
14週 プレゼンテーション アプリの魅力を伝えるプレゼンテーション資料を作成することができる.
効果的なプレゼンテーションを行うことができる.
他のプレゼンテーションを評価することができる.
15週 最終報告書・評価 これまでの活動をまとめ報告書として提出することができる.
他の報告書を評価することができる.
16週 成果物提出(最終) アプリ/報告書/プレゼン資料について相互に確認を行い,修正すべき箇所を指摘できる.
提出締切日時を厳守することができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。3

評価割合

アプリ開発レポートアイデアソンチーム開発プレゼンテーション合計
総合評価割合2020202020100
基礎的能力101000020
専門的能力10100101040
分野横断的能力0020101040