材料力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料力学Ⅱ
科目番号 0127 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「Professional Engineer Library 材料力学」 PEL編集委員会 編著:久池井茂 (実教出版)
担当教員 久池井 茂

到達目標

1.物体に作用する力、物体の運動、運動と仕事の関係、機械の振動現象などを説明できる。B①②, SB①
2.機械構造物の部材に作用する力と部材の変形を説明できる。B①②, SB①
3.機械構造物を合理的かつ安全に設計することを説明できる。B①②, SB①

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物体に作用する力、物体の運動、運動と仕事の関係、機械の振動現象などを理解し応用できる。物体に作用する力、物体の運動、運動と仕事の関係、機械の振動現象などを説明できる。物体に作用する力、物体の運動、運動と仕事の関係、機械の振動現象などを理解できない。
評価項目2機械構造物の部材に作用する力と部材の変形を理解し応用できる。機械構造物の部材に作用する力と部材の変形を説明できる。機械構造物の部材に作用する力と部材の変形を説明できない。
評価項目3機械構造物を合理的かつ安全に設計することを理解し応用できる。機械構造物を合理的かつ安全に設計することを説明できる。機械構造物を合理的かつ安全に設計することを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械を設計するために、必要かつ基礎的なものを用いて応用への手がかりができるように演習を中心とした学習を行う。本講義を3年生で学ぶ「材料力学I」の延長線上に位置づけ、材料力学Ⅰの知識で十分に理解ができるような講義内容にするとともに、実務における機械設計の関わりについて学ぶ。また、演習問題をできるだけ多く解くことで実務のみならず編入学試験等にも対応できる力を身に付ける。
授業の進め方・方法:
機械や構造物または部材に生じる応力、変形・強さなどを利用し、機械の強度設計を考慮した講義を行う。これまでに履修してきた「力学」、「材料力学I」だけではなく、三角関数、微分積分、微分方程式などの数学も復習しながら講義を進める。
注意点:
三角関数、微分積分、微分方程式などの数学を理解しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 応力状態とひずみ
2週 応力状態とひずみ
3週 組合せ応力
4週 組合せ応力
5週 ひずみエネルギー
6週 ひずみエネルギー
7週 ひずみエネルギー
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却,解説
10週 エネルギー原理とその応用
11週 エネルギー原理とその応用
12週 座屈
13週 骨組構造について学ぶ
14週 材料力学と設計
15週 定期試験
16週 答案返却,解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学断面が変化する棒について、応力と伸びを計算できる。4
棒の自重よって生じる応力とひずみを計算できる。4
両端固定棒や組合せ棒などの不静定問題について、応力を計算できる。4
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。4
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。4
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。4
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。4
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。4
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。4
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。4
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。4
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。4
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4
多軸応力の意味を説明できる。3前1,前2
二軸応力について、任意の斜面上に作用する応力、主応力と主せん断応力をモールの応力円を用いて計算できる。3前3,前4
部材が引張や圧縮を受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。3前5
部材が曲げやねじりを受ける場合のひずみエネルギーを計算できる。3前6
カスティリアノの定理を理解し、不静定はりの問題などに適用できる。3前7

評価割合

試験発表課題の取組態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70030000100
基礎的能力0000000
専門的能力70030000100
分野横断的能力0000000